そんな中、爆笑問題・太田光+くりぃむしちゅー・上田晋也というレア番組が存在する。『太田上田』だ。
毎週火曜日深夜にオンエアされている、中京テレビのトークバラエティ。企画・プロデュースは、日本テレビのテレビプロデューサーとして一時代を築いた菅賢治さん。退社している今も、『踊る!さんま御殿!!』や『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の総監督を務めるレジェンドだ。さらに、構成に放送作家・大岩賞介さんが加わる。こちらは、70年代の萩本欽一時代から今なおバラエティ界を支える重鎮だ。
こんなメンツが集結して、おもしろくならないはずがない。爆問とくりぃむは90年代、フジテレビ系の“ボキャブラ天国”シリーズで次代の扉を開けた戦友(当時のくりぃむは「海砂利水魚」のコンビ名)。会うとすぐに、あの時代へタイムスリップ。雰囲気はさながら、深夜ラジオだ。
番組は、愛知県内でロケすることもあれば、自宅から徒歩圏内の都内のハウススタジオでトークを撮ることもある。訪れるゲストは、劇団ひとり、土田晃之、ナイツ、友近、尼神インター、松村邦洋、古坂大魔王(ピコ太郎)、タカアンドトシほか有名人がズラリ。大物演歌歌手の五木ひろしが来たこともある。
出口なきフリートークで漏れてくるのは、太田のマメで、デキる男っぷりだ。妻で、所属するタイタン代表の太田光代さんの誕生日、結婚記念日にはディナーを予約、プレゼントを欠かさない。酒癖が悪く、恐妻の光代さんに夫は変わらず、感謝の意を行動で示しつづけているのだ。さらにタイタンは、テレビ関係者を招く恒例の新年会を開催する。バス2台をチャーターして、およそ50名の事務所スタッフを引き連れる1泊2日の社員旅行も欠かさない。
同番組収録日の早朝、太田は必ず上田に「今日もよろしくお願いします」といった旨のメールを送信する。その際、ちょっとセクシーな女性の写真を添付する。それが、女優・あき竹城の若き頃のボディだった時もあった。最近はもっぱら、女優・仲間由紀恵のHなアイコラ写真だという。
“タレント太田”はロングセラーだ。そのワケは、こんなにたくさんあった。
(伊藤雅奈子)