海外ニュースサイト『New York Daily』は3月27日、オーストラリア・メルボルンに住む56歳の男性が、上司におならをされたことで気分を害したとして、会社を相手に120万ドル(約1億3300万円)の損害賠償を求めて訴えを起こしたと報じている。
同記事によると、男性は建築会社で技術者として働いていたが、上司が1日に5〜6回、男性に向かっておならをしていたと報じている。これについて男性は「上司は私に向けておならをしてきたんだ。しかも窓のない部屋で。まさに耐えがたい屈辱だったよ」と話しているそうだ。男性は昨年4月に一度訴訟を起こしているが、その時は訴えを退けられた。しかし男性は納得せず控訴することとなったのだ。男性は「これは間違いなくセクハラであり、いじめである」と主張しているが、上司は「記憶にない」と話しているという。会社は最初の訴えを起こす前に、態度が横暴であるとしてこの男性を解雇している。
このニュースが世界中に拡散されると、ネット上では「おならをすることは人権なのに」「おならがセクハラになるとは…よっぽど臭かったんだな」「このニュースを見て笑いが止まらなかったけど、自分も気を付けなければ」といった声が挙がっていた。
意外にも世界では、おならに関する職場のトラブルは他にもある。
2018年10月には、イギリス・ソーントンヒースのスーパーマーケットに勤めていた当時42歳の男性が、同僚に目の前でおならをされ、そのことを上司に訴えたが何の対処もしなかったとして、会社と上司を相手取り2万ポンド(約290万円)の賠償を求めて訴えを起こした。男性はイスラム教徒で、おならをされたことは「ムスリムに対する嫌悪感の表れ」だと主張した。
また2015年10月には、アメリカ・ニュージャージー州に住む男性が、「おならが臭い」という理由で解雇されたことに対し「不当」だとして訴えを起こした。この男性は食肉加工会社に勤めていたが、勤務中に頻繁におならをし、さらにそのおならが臭かったとして、会社から「食品を扱う現場では不衛生で迷惑だ」と非難され解雇された。男性は解雇前に肥満を解消すべく、胃のバイパス手術を受けている。これがおならの原因だとしており、解雇は一種の差別行為であると男性は主張したという。
おならは我慢していても、ついつい出てしまうものだ。しかし、おならによるトラブルがここまで多いと「ついうっかり」がないよう、気を付ける必要があると言えそうだ。