事件が発生したのは、16日の午後11時ごろ。神戸市灘区のコンビニで、43歳の女がマスク3つと洗剤1個を持っていた手提げ袋に入れ、会計することなく自転車で逃走する。
この様子を見ていたのが、コンビニの店長(42)。たまたま通りがかったタクシーを捕まえたうえ乗車し、「あの自転車を追ってくれ」とばかりに、追跡。約100メートル西に走り、女を取り押さえ、警察に引き渡した。まるで刑事ドラマのような光景が、神戸市で繰り広げられたことになる。
タクシーに乗って追跡し犯人を捕まえた店長の執念に、ネットユーザーからは「凄すぎる」「なんとしても逃さないという気持ちを感じた」「80年代の刑事ドラマみたい」など、驚きの声が。
また、「協力したタクシードライバーも偉い」「正確に追跡出来たことが凄い」「タクシードライバーもプロの技を見せた」など、タクシーの運転手を称賛する声もあった。女としては自転車に乗った時点で逃げ切れたと思ったのだろうが、店長の執念に屈した形だ。
この店長が執念を見せた理由の1つに、万引きの激化があるものと思われる。年間の総被害額は4000億円を超えるという推計もある。犯罪者は軽い気持ちかもしれないが、経営者にとってはまさに「死活問題」。なんとしても捕まえようと考えるのは、当然のことなのだ。
「万引き」と聞くと、どこか軽い犯罪のように聞こえるが、純然たる窃盗罪。そのような行為をした者は、厳しく罰せられるべきだ。