愛知県警中署は女性のスカート内を盗撮し、取り押さえようとした警備員の手に噛みつきケガを負わせたとして、県迷惑防止条例違反と傷害の疑いで、愛知県立日進高校(同県日進市米野木町)教諭・山田裕治容疑者(50=同県名古屋市守山区笹ヶ根)を現行犯逮捕し、1月29日、名古屋地検に送検した。
逮捕容疑は同27日午後4時50分頃、名古屋市中区栄3丁目の地下街通路の階段で、手提げかばんに隠し入れたデジタルカメラで、通行中の女性のスカート内を盗撮し、近くで目撃して取り押さえようとした男性警備員(48)の右手甲に噛みついて軽傷を負わせた疑い。
同署によると、穴を開けたかばんを持って女性の後を付ける山田容疑者に、通行人の男性会社員が気付き、警備員に通報し、110番で駆けつけた同署員に引き渡した。山田容疑者は取り押さえられた際、警備員が目を離したすきにカメラのSDカードを口に入れ、噛み砕いたため、画像は確認できなかったという。
同校によると、山田容疑者は3年生の進路指導の主任。地理と日本史を担当しており、27日は休みだった。折笠義則教頭は「生徒思いで頼りになる主任だった。生徒や保護者に迷惑をかけて申し訳ない」と話した。
それにしても、とても教諭の仕業とは思えぬ犯行。証拠を残さないために、カメラのSDカードを噛み砕くなど、蛮行そのもの。この教諭に進路指導を受けていた生徒にとっても、ショックが大きいだろう。
(蔵元英二)