2008年には、大阪の由緒あるコンテスト「第38回 NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞を受賞し、以降は毎年、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』(終了)の優勝候補にもっとも近い上方漫才師と注目された。
しかし、意を決して上京したおよそ3年前から、仕事が減少。妻に愛想を尽かされ、離婚。妻は現在、東京・町田市のガールズバーでアルバイトをしている。
その昔は、風俗店やキャバクラの店長。当時、磨いた話術は玄人受けするため、今年に入ってからは、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系列)から声がかかった。いよいよブレイクか? と期待されたが、ひな壇に座らせてもらえたことは、いまだにない。
現況を憂い、仲間の悪口を言う。そのストレス発散の場になっているのが、都内にあるスナック・螢。後輩のフクロトジ・川口徹道に愚痴っていたことを『あら-1』のネタにしたため、コンビ名をスナックの店名にした。
バツ1になった今は、生活費の足しにと、銀座のホステスから犬の散歩をして5,000円のこづかいをもらうことも、しばしば。腕のある漫才師なので、そろそろ本気が見てみたいが…。
いっぽう、『あら-1』に人生を賭けていたのは、番組創成期から出場しながらも、ほかの番組からいっさいオファーが来なかった女性ピン芸人・メグちゃん。同トーナメントで優勝したら、20歳から17年間交際している男性にプロポーズしようと決めていた。ところが、Bブロックを制しながらも、ひと回り以上も年下の無名女性芸人にその座を奪われた。
福祉士の彼との結婚が、また遠のいてしまったことを憐れんだ東野幸治は、「番組で結婚式をやろう!」と提案。その言葉にメグちゃんは、この日2度目の涙を流したが、もし実現すれば、あらびきパフォーマーの結婚式がネットで生配信されるのは前代未聞。その日はやってくるのだろうか?(伊藤雅奈子)