しかしながら、一部では今回の紅白は安室以外「見所のない紅白」とも揶揄されている。去年の紅白ではかなり滑った演出ではあったが、その年に大ヒットした映画『シン・ゴジラ』のゴジラが登場したほか、スペシャルゲストとしてタモリとマツコ・デラックスが『ブラタモリ』風に登場するなど、話題だけは豊富であった。
安室以外の見所があるとすれば、内村を主軸にした紅白歌手を巻き込んだコントや寸劇となるだろうが、内村の主演するNHKのコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』はお笑いマニアの間でのみの評価が高く、一般的な知名度はそこまで高くないため、内村のコントを目玉企画として放送するのにはやや無理がある。そのため、今年の紅白は「低視聴率が必至」「盛り上がりに欠ける紅白」とNHK局内では揶揄されていたという。
そんな前評判だけに、今回の安室の特別出演はNHKとしても悲願だったといえ、思わず胸を撫で下ろす局関係者は非常に多かったという。