入社当日、定時になり退社しようとした新入社員に指導係の彼は、「まだ仕事ある」と声をかけた。彼はおそらく、その一言で新入社員が状況を察し、他の社員たちと同じように残業をするため、会社に残ると思ったのだろう。しかし、新入社員から返ってきた答えは、予測もしないものだった。
「大変ですね 頑張ってください」
その一言に、場の空気は止まったという。そして誰にも二の句を継がせないまま、「新人類」は元気よく帰っていった。
■新人類だと思わせれば、周囲は注意をする気も起こらない
その新入社員は頭も良いし、仕事を覚えるのも早く、愛想もいいらしい。だからなおさら、スレッドを立てた彼のような「旧人類」には、場の空気が読めない新入社員が「新人類」に思えるのだろう。
彼は、それでも新入社員を見捨てず、親切(あるいはお節介)にも「常識」を身に付けさせてやりたいと考えているようだが、他の社員は「新しい人間だから」とコミュニケーションを諦めているという。
■あえて空気を読まずに、残業回避
そこで提案したいのが、「新人類だと印象付けて、理不尽な残業を回避する」ライフハックだ。
世の中には、サービス残業、業務体制が非効率、先輩や上司よりも先に帰ると無礼にあたるなど、理不尽な残業がはびこっている。事実、スレッドを立てた彼の会社も、残業が常態化し、手当ても気持ち程度しか付かないのだという。
正当な残業ならまだしも、不合理な残業に付きあう「常識」などクソ喰らえだと思っている御仁も多かろう。かと言って、正論を言って、あからさまに残業を拒否すれば角が立つ。空気を読んで、泣く泣く残業に付きあうこともあるのだろう。
しかし、あなたが「空気を読めないキャラ」だったらどうだろう? 古い倫理観を持つ旧人類も、「まあ、新しい人だから」と諦めて放っておいてくれるのではないだろうか?
■一石二鳥の快適ライフ
もちろん、仕事もできず空気も読めないのでは、本当に要らない人になってしまう可能性もあるので、通常業務は人並み以上にきっちりこなす必要があるだろう。だが、その条件さえ満たしていれば、不当な残業に巻き込まれない上に、旧い倫理観を持つ人との面倒な衝突も回避できる。まさに一石二鳥。
相手の凝り固まった考えを変えさせる苦労に比べれば、自分の評価を変えさせることなど簡単だ。たったそれだけで、良い気分で一日の業務を終え、充実した夜を楽しむことができるのだ。
新人類以外にも「仕事はできるけど変な人」「天才タイプだからいい仕事はするけど、独特の世界観を持っていて突っ込みにくい」と思わせるなどもアリだろう。
もしかするとこの新入社員も意図的にキャラ作りをしているのかも知れない。ただし、一応言っておくと、首になるリスクも当然ある。このライフハックを試そうと思う方は、自己責任でお願いします。(ikoishy)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/