今シーズンの大田は132試合に出場し「.289・20本・77打点」と、打率、本塁打、打点の打撃3部門全てでキャリアハイとなる数字をマーク。今オフの契約更改では、年俸も大台の1億円(推定)に到達するなど飛躍の1年となった。
大田は12月6日に行われた「ミズノブランドアンバサダーミーティング」に、総勢38名のプロ野球選手の1人として出席。このイベントをトクサンTVが取材・動画撮影していたことにより、今回のチャンネル出演が実現することとなった。
「今シーズンはキャリアハイ、ということなんですけれども」と太田の打撃成績に触れつつ話を切り出したトクサンTVのメンバー・トクサンは、「バッティングで変えたことはあったんですか?」と大田に質問。これに対し大田は「バッティングそのものを変えるっていうことはないですね」と、バッティングに関する基本的な考え方は変えていないと回答した。
大田は続けて、「(基本は)センターに大きい当たりを打つイメージ。ちっちゃくもならず、大きいのを狙い過ぎず、センターにしっかり打ち返していくイメージですね」とセンター方向へ打ち返すこと、いわゆる“センター返し”が基本的な考え方となっていることを告白。
また、「(投手が)“まっすぐ”を投げてきて、それをセンターに打ち返そうとして振り遅れると(自然と)右に飛んでいく。右に合わせて打とうとすると、僕の場合は(逆に)飛ばなくなる」と、“センター返し”を基本とした考え方を逆方向へのバッティングに応用していることも口にしていた。
大田はこの他にも、2016年オフの日本ハム移籍から一貫しているというバットへのこだわりや、スイング時に大事にしている感覚についても動画内で言及している。
今回の動画を受け、ネット上のファンからは「こういうしっかりとした考え方がブレークに繋がったのか」、「真似できるか分からないけど、自分も部活で試してみよう」、「あえて振り遅れるっていうのは独特の思考だな」といった反応が数多く寄せられている。
契約更改後の記者会見で、「4番を打つことに憧れがある」と口にしたことも広く報じられている大田。今回明かした打撃理論を武器に、来シーズン4番の座を手中に収めることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
『トクサンTV』公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCfkM3u-0uSKADDitZLpXcfA