問題となっているのは、物販サイト上に設けられている2020年版球団公式カレンダーの販売ページ。その中にあるカレンダーの説明文には、12月10日午後0時30分ごろまで「※バレンティン選手退団にともない、ファン感謝DAYで販売したカレンダーとは、デザインの一部が変更となっております」という一文が記載されていた。
また、この一文はその後商品ページ上から削除されているが、ネット上にはページ閲覧者によって保存されたと思われる、削除前のページ画面を収めたスクリーンショットが複数投稿されてもいる。
バレンティンといえば、ヤクルトが11月末まで残留交渉を行うも合意に至らなかったため、12月2日にチームの契約保留者名簿から外し自由契約に。ただ、チームは引き続き交渉を行う方針であったため、各メディアはこの自由契約を「退団決定」とは断定せず「退団へ」、「退団決定的」といった表現を用いて報じていた。
また、バレンティンの去就については12月5日に複数メディアが「今日にもソフトバンクへの移籍が決定」と報じているが、12月10日16時までにヤクルトの退団、ソフトバンクへの移籍は発表・報道されていない。
今回の一件を受け、ネット上のヤクルトファンからは「カレンダー買おうとしたら、説明文にバレンティン退団って書かれてるんだけど…」、「これ本当?まだ正式発表されてなくない?」、「ソフトバンクに移籍するかどうかはともかく、ヤクルト残留に関しては可能性が無くなったってことか」、「名簿外れた時点で退団と思ってたけど、だとしたら削除した理由が分からん」と困惑する声が多数寄せられている。
「保留者名簿から外れたこと自体を退団と捉えるならば、今回掲載された一文は間違っていないということになります。ただ、それならばわざわざ削除する必要はなかったため、もしかしたらバレンティンとの残留交渉に何か動きがあったのかもしれません」(野球ライター)
ヤクルトファンの間で波紋を広げている今回の一件だが、果たしてバレンティンはこの一文通りに退団となってしまうのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
ヤクルトの公式物販サイトより
https://shop.yakult-swallows.co.jp/