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今田、東野の活躍はテレビ景気と連動している? 東野はレギュラー8本失ったことも

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今田耕司

 入れ替わりの激しいテレビの現場において、安定したポジションをキープしているのが今田耕司、東野幸治であろう。ともにダウンタウンファミリーとして知られ、一時期はWコウジとしてコンビのような売り出し方もされていた。両者に共通するのは、若手芸人の兄貴分としてMCをこなすポジションと言える。彼らの活躍は、テレビ景気と連動しているという説がある。

 今田のMCとしての活躍を決定づけたのが、2011年に引退した島田紳助さんの後番組を受け継いだ点だろう。『開運! なんでも鑑定団』(テレビ東京系)、『オールスター感謝祭』(TBS系)と2つの大きな仕事を受け継いだ。今田はもともと「多くのテレビ番組に出たい」という理由で、安いギャラで仕事を請け負ってきた。そこできちっと結果を残すところから、テレビ不況において「安くてうまい」絶妙なポジションを獲得したと言えよう。慢性的なテレビ不況においては重宝される存在と言えそうだ。

 対する東野の場合、事情は少し複雑だ。芸能レポーターの井上公造は、東野の仕事は「日本の景気変動と連動している」説を唱えている。これは、不景気になったとしても大御所クラスは切りにくく、ギャラの安い若手芸人はそのまま使える。そのため、東野クラスの中堅芸人が真っ先に切られるというもので、実際に2001年頃のデフレ不況時にレギュラー8本を失ったこともある。今田に比べて安定度が低いと言えるだろう。そんな東野のポジションを回復させたのが、関西の仕事であろう。ポストやしきたかじんを自負し、『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)、『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)など複数のレギュラーを持ち、関東の仕事とのバランスを取っている。今田が全国区で収まっているポジションの関西バージョンが、東野とも言えそうだ。

 今田、東野ともに高い評価を受ける理由は、何と言ってもアドリブ対応力である。『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)のコントはリハーサルと本番ではまったく違うことを行う。こうしたダウンタウンからの“無茶振り”で鍛えられたからこそ、長く活躍しているとも言えそうだ。

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