こうして、吉本興業のタレントが不祥事やケガなどでレギュラーに穴を開ける際、ゲストが駆け付けてしっかり代役を務めることは多い。
2010年に岡村が体調不良で芸能活動を休止した際、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)には、宮川大輔、極楽とんぼ・加藤浩次らゲストが毎週のように登場。矢部浩之とトークを展開した。
博多華丸・大吉がMCを務める『あさイチ』(NHK)では、華丸が舞台で穴を開けると、ケンドーコバヤシや藤井隆らが助っ人として登場。キャスターとして、見事に大役を果たしている。
また、島田紳助さんが2011年に引退を発表した時には、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のMCには、東野幸治、フットボールアワー・後藤輝基、雨上がり決死隊・宮迫博之(現在謹慎中)らが。『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)や『人生が変わる1分間の深イイ話』は、今田耕司が紳助さんに代わりMCとして登場。8年ほど経った今もなお、人気番組として継続している。ちなみに今田は、2004年に紳助さんが傷害事件で謹慎になった際にも、『何でも〜』で代役を務めた経験がある。
「吉本にはタレントが6,000人いると発表されています。他の事務所に比べてバラエティーに富んだ芸人がいますし、もちろん実力者も多い。今回の闇営業で代役を立てる番組も多く、先輩が務めるということはほぼないため、後輩が担うことになるでしょう。継続となれば、今田や東野のように、そのままMCの位置に座ることもありえます」(エンタメライター)
先輩芸人が作ってきた番組で代役を務めることで、タレントとしてのスキルアップになることは確実。胸中複雑ではあるだろうが、ある意味残された芸人にとってはチャンスなのかもしれない。