17歳ながら独特の世界観と歌唱力を持ち、同世代から絶大な支持を受け、最近では、自身の楽曲が9月20日公開の吉岡里帆主演の映画『見えない目撃者』の主題歌に抜擢されたみゆなについて、ZIP!は数分間に渡って特集。その中で、『ZIP!』はみゆなの事を「話題!椎名林檎2世」と呼んで紹介していたのだが、ネットではこの「椎名林檎2世」という呼び方に対し異議を唱える声が続出。炎上状態になっているという。
主な声は「椎名林檎はまだ現役で活動しているのに、その呼び方は双方に失礼」、「血縁関係でもないのに、軽々しく2世と呼ぶのはどうのだろうか?」「椎名林檎は椎名林檎だし、その子はその子はだろう」との声が続出していた。この「椎名林檎2世」という呼び名は、ZIP!の独自の呼び名であり、本人もVTR中に「恐れ多い」「申し訳なく思ってしまう」と困惑していたことから、やはり正しい呼び方ではないのだろう。
ZIP!と言えば、今年4月、特定の家を持たず、泊まる場所を転々とする人々「アドレスホッパー」を特集。この特集でZIP!は「家を持たない新人類」で、最先端のかっこいいライフスタイルとして、「アドレスホッパー」を紹介してしまったため、「ZIP!はアドレスホッパーという呼び名に隠れた低賃金問題をわかっていない」「若者向けにしたかったのか、あまりに表面的すぎる」とバッシングを受けたことがある。
そのため、今回の「椎名林檎2世」も、「アドレスホッパー」の時と同じように「表面的」だったことが、バッシングの遠因だったのではないかと思われる。
人気の俳優や女優をパーソナリティに据えるなど、若者に向けた番組作りを行ってきた「ZIP!」。しかし、作り手側が「本質」を理解しないまま制作すると今回のような事が発生してしまうのである。