「妖怪堂」とは、実際に妖怪も住んでいるといわれるカフェで、怪談ライブや妖怪のお面つくりなど、妖怪にちなんだイベントも過去多く行われており、京都の妖怪情報の発信地として愛されていた。
実際に妖怪が住んでいるともいわれていて、この妖怪堂で妖怪を目撃したという証言も多数あるため、テレビや雑誌などの取材も多く行われていた。
また、2008年には、この「妖怪堂」のオフィシャルグッズである「妖怪堂クッション」が、クレーンゲーム用の景品として商品展開されたこともあった。
しかしこの度、建物の取り壊しが決まったために、閉店を余儀なくされたようだ。
「妖怪堂」店主の葛城凶氏は、
「愛着のある妖怪堂が閉店になるのは淋しいです、ここには妖怪も住んでいますし。これから、しばらくは店舗を持たずに活動しようと思います。今月で最後になりますので、皆さん最後に遊びに来て下さい」
と語っている。
妖怪堂では、オカルト作家の山口敏太郎氏、玩具プロデューサーの安斎レオ氏、宇宙芸人のレイパー佐藤氏らがトークライブを開くなど、多くの著名人がイベントなども行ってきていた。
筆者(中沢健)が初めての個展をやらせていただいたのも、この妖怪堂であった。妖怪堂に、筆者の描いたオリジナル怪獣のイラストを多数展示させていただいた数か月後に、私のデザインしたオリジナル怪獣たちは、クレーンゲーム用の景品として商品化され、雑誌でオリジナル怪獣を主役にした四コマ漫画の連載まで始まった。これも、妖怪堂に住んでいるという妖怪たちの力のおかげだったのかもしれない。
とにかく今は、そんな妖怪堂の復活を祈るばかりである。
8月22日(日)には、妖怪のお面つくりwork shopが開催される。参加費は、ワンドリンク付きで2,000円。妖怪堂と、妖怪堂に住んでいる妖怪たちとの最後のお別れに、皆さんも足を運んでみてはいかがだろうか?
(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou