確かに、結婚には、結婚式や婚約指輪などの事前の大きな費用もさることながら、国際結婚という選択肢も広がっている。結婚をするか否かの選択は、多くの情報を得た上での決断になっていると言える。
◆山田昌弘「家族はリスク」
中央大学教授の山田昌弘さんは「家族社会学」を専門とする社会学者だ。その山田教授が『家族というリスク』という著作を刊行したのは、2001年にまで遡る。
ドメスティック・バイオレンスなどもその頃に広まった言葉だ。当時から結婚して家族を持ち、子供を育てるという「常識的な生き方」が、リスクとなる社会に日本が移行しつつあることを、山田教授は多くの著作の中で訴えてきた。
◆勝間和代「デフレ時代こそ結婚し子育てを」
一方、経済評論家の勝間和代さんは、主に女性読者に向けて「結婚できるなら結婚すべき」と、著書などで薦めている。山田教授と正反対の結婚観になってしまうが、「結婚することはリスクヘッジ」だという。
勝間さんが訴えている「少子化社会の阻止」のためにも、特に若いカップルが結婚して子供を持つことは、非常に重要だ。勝間さんは離婚歴があり、シングルマザーとして子供を育てているが、ブログやツイッターを読んでも「子供を育てる喜び」は伝わってくる。
そのほかにも、複数人で暮らすことによる「食費などのコストの逓減」も、結婚のメリットだという。経済で世の中を見る、勝間さんらしい意見だ。(小山内)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/