全636組のエントリー中、優勝したのはピン芸人の「ゆりやんレトリィバァ」で、優勝賞金1000万円と副賞の日本テレビの全番組から合計視聴率100%分出演できる権利「日テレ100%券」を獲得した。
『THE W』は今年の2017年度を皮切りに、毎年行っていく予定だというが、ネットでは早くも本大会に対し、否定意見が噴出しているという。
まず、問題となったのが決勝戦の「盛り下がり」具合である。『THE W』の審査はゲストの芸能人審査員6人と、一般審査員395人が1票ずつ投票するという非常に公平性の強い大会ではあるが、1位のゆりやんレトリィバァが201票を獲得したのに対し、2位の牧野ステテコが89票しか獲得できていなかったことが目を引いた。
つまりは、ゆりやんが他の女芸人を圧勝しすぎたために、決勝戦自体が盛り上がりに欠ける事態であったのだ。逆を言えば「ゆりやんが強すぎた」ということであるが、闘争心を煽るテレビショーとしては大失敗と言わざるを得ない。
また、今回の『THE W』は、『エンタの神様』に代表される日本テレビ独特のバラエティ演出が随所に見られた大会であったとの指摘も多い。代表されるのが、時折追加されていた「笑い声」のSE(効果音)だ。『THE W』ではネタの披露最中に、生の声ではない笑い声のSEを追加していたのだが、これがお笑いファンの間で大不評。「客が笑いすぎでヤラセのように感じる」「一生懸命やっている芸人達に失礼」との不満が続出していたのだという。
さらに、追い打ちをかけるように今回の『THE W』は運営側のミスも多数報告されていた。『THE W』はTwitterを使用し、視聴者の感想や質問を募集していたのだが、感想を投稿するハッシュタグ「#女芸人THE_W 」の「#」と記載するところを「♯(シャープ)」と間違って告知。ネットでは「運営さん、それはハッシュタグではなくシャープです」「こんな凡ミス、普通のテレビ局じゃやらない」「慣れてないならTwitter連動をさせるなよ」との手痛い意見が相次いでいたという。
『THE W』は今年の第1回を皮切りに、来年以降も続けていく予定であるらしいのだが、あまりにお粗末すぎる結果と言わざるを得ず、早くも次回の開催が危ぶまれる事態となっている。