発表会にはトロフィーのデザインを担当した『機動戦士ガンダム』、『ヤッターマン』などのメカデザインで知られる大河原邦男氏の他、DMM.makeプロデューサーでの小笠原治氏、Crevo CEOの岩佐琢磨氏、トロフィーの3Dデザインを担当した吉田晃永氏が出席した。
今回のトロフィーは3Dプリンターで制作、昨年に引き続きトロフィーのデザインを担当した大河原氏は、「前回は細工がほとんどできない超合金でしたが、今回に関しては、(TAAFの開催地)日本橋という大きなヒントをもらいまして、日本橋の麒麟の翼、そして地球。それとアニメを発信するというイメージなどをデザインしました」と今回トロフィーのコンセプトを語った。
大河原氏は自身のキャリアについて、「1972年に竜の子プロダクション(現タツノコプロ)に入社し、新入社員としてまずは背景のテクニックを教わりました。そこで科学忍者隊ガッチャマン』が始まるから、メカデザインをやってみないかと誘われ、背景に戻るチャンスを失い、43年間、メカデザインをやっています(笑)」コメント。
最近は、大河原氏に憧れてロボット開発者や自動車のデザイナーなど、物作りに係る仕事についたという人に会う機会も多いとのことで、「ファンの方がアニメのそれ(自分がデザインしたロボット)を実現させようとして頑張ってくれていて、すごく責任を感じております(笑)」と楽しそうに話した。今後の目標としては「元々『ヤッターマン』に出てくるようなロボットが大好きなので、家庭の中の癒し系のロボットをやってみたい」とのこと。
TAAFは、昨年スタートした映画祭で、今年で2回目。今年の「アニメ オブ ザイヤー」には『アナと雪の女王』、『STAND BY ME ドラえもん』、『妖怪ウォッチ』、『ラブライブ!』などがノミネートされている。TAAF2015は、19〜23日にTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)などで開催される。(斎藤雅道)