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【声優の履歴書】第80回『機動戦士ガンダム』ララァ・スン、『聖闘士星矢』城戸沙織・女神アテナを演じた潘恵子

 声のお仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第80回目としてお届けするのは、潘恵子。

 東洋英和女学院を卒業し、日大芸術学部演劇科に入学。その後1977年『サザエさん』で声優デビューする。デビュー前は『北斗の拳』ラオウ役で知られる内海賢二の劇団で舞台で芝居を行っていた。同年の『超人戦隊バラタック』ヒロイン・ユリ役で初レギュラーを獲得。更に同年の『女王陛下のプティアンジェ』主人公・アンジェ役で初主演を果たす。そして1979年『機動戦士ガンダム』ララァ・スン役で一気に知名度をあげる。

 1980年代には『世界名作劇場』シリーズに深く関わる。1980年の『トム・ソーヤーの冒険』でヒロイン・ベッキー役を演じ、本作の挿入歌を歌ったことがきっかけでポニーキャニオンから歌手にスカウトされる。これによって1981年の『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』の主題歌・ED曲を担当することになり、これらの活動から 、後に“元祖アイドル声優”と称されるようになる。1983年『アルプス物語 わたしのアンネット』では、主人公・アンネット役を演じるだけでなく主題歌・EDも担当した。更に1986年〜1988年にかけて『愛少女ポリアンナ物語』ナンシー役、『愛の若草物語』メグ役、『小公子セディ』ハートル役と、3年連続シリーズに出演している。

 演じる役は既述の通り女性役が多いが、その中でも1986年『聖闘士星矢』城戸沙織・女神アテナ役や、1992年『美少女戦士セーラームーン』(第1シリーズ)宿敵・クイン・ベリル役など、比較的に高貴な役柄が目立つ。『セーラームーン』では、他にも主人公のパートナー・ルナも演じおり、連続して登場する際の切り替えが難しかったと語っている。

 娘も同じく声優として活動している潘めぐみ。『機動戦士ガンダム』の公式パロディアニメ『ガンダムさん』では、彼女がララァ・スンを演じ、親子二世代で同じキャラクターを演じている。潘もナレーションの一人で出演し、親子共演作となっている。

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