小学校の児童らに魚嫌いをなくしてもらおうと、ハローキティでおなじみのサンリオ(東京・品川区)が企画。料理研究家が考案したお手軽な魚料理のレシピをもとに、親子で料理に挑戦しながら食育を学ぶ。
教室には同社のキャラクター「KIRIMIちゃん.」も参加。名前の通り、鮭の切り身をモチーフにした斬新なキャラ設定が話題を呼び、公式ファンブックの発売やCDデビューも果たし、ツイッターのフォロワー数は25万人を超える。食育推進活動を期待され農林水産省から「おさかなたべよう大使」に任命されるなど、いま人気上昇中のキャラクターだ。「KIRIMIちゃん.」がその左右非対称な巨体をゆさゆさと揺らしながら教室に登場すると、子どもたちの黄色い声が飛びかった。
この日の講師を務めたのは管理栄養士で料理研究家の渥美真由美さん。和食と地中海料理のいいとこどりをした「和タリアン料理」を提案し、日本人に合った健康食としてTVや雑誌でも数多く取り上げられている。
この日のレシピは、甘塩鮭の切り身を醤油とバターで炒めた「KIRIMIちゃん.のてりやきソテー」のほか「ブロッコリーのコーンクリームやき」「のりたま汁」の計3品。
渥美さんは「KIRIMIちゃん.はすごく身体にいいんだ」と子どもたちに語りかけ、魚を食べると身体をつくるたんぱく源となるほか、血液の浄化作用や頭が良くなる効果もあると紹介。「でも、お魚だけを食べても元気にはなりません。ご飯や野菜も食べないとカッコいい大人にはなれません」と、主食・主菜・副菜を基本にバランスの良い食事を心がけるようアドバイスした。
調理がはじまると子どもたちは時折母親の手を借りながらも、包丁を器用に使ってブロッコリーを切り分けたり、フライパンで鮭の切り身を炒めたりして、約30分で盛り付けまで完成させた。調理後は参加者全員で仲良く切り身を完食。子どもたちからは「いつもより美味しかった」などの感想のほか、男の子からは「もっと食べたかった」という声も聞かれた。