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【雅道のサブカル見聞録】『ブラック★ロックシューター』がアニメ化、監督はあの人!?

 19日、イラストレーター、huke氏の一枚のイラストから始まり、その後フィギュア、ゲームなどで人気を得た『ブラック★ロックシューター』の地上波アニメ化決定が公式ホームページで明らかになった。しかも、深夜アニメでありながら高視聴率で話題となることの多いフジテレビ系の木曜深夜枠“ノイタミナ”での放送だ。来年1月からの放送開始には大きな期待がかかる。そして『ブラック★ロックシューター』といえば雑誌付録OVAで監督を担当したあの人を忘れてはならないだろう。ツイッターなどの問題発言すれすれのコメントでネットで晒されることの多い山本寛監督。通称ヤマカンだ。

 山本寛氏は以前に自身も企画段階から制作に深く関わったオリジナルアニメ、『フラクタル』でノイタミナ枠での監督経験がある。この時は「売れなければ引退する」と発言。しかし同作は視聴率、映像コンテンツ売上共に低迷。作品を巡っての脚本家との場外乱闘の方が話題になる事態に。後に引退発言を撤回し物議を醸した後、目立った活動報告は聞かないが、今回の地上波アニメでは監督を担当するのだろうか? まだスッタフ等、詳細は公開されていないが、『フラクタル』同様に同氏が深い関わりをもつ作品だけに気になるところだ。

 原作のないオリジナルアニメというのはヒットさせるのが非常に難しいジャンル、引退発言などの影響で中傷にさらされることことが多かったが、同時期放送のオリジナルアニメが異例のヒットを飛ばした『魔法少女まどか☆マギカ』だったことを考えれば苦戦したのは致し方ない気もする。相米慎二などに影響を受けた実写映画風の引きカット、長回し多用には他のアニメ作品にはない良さがある。もしこの『ブラック★ロックシューター』で監督をするのであれば『涼宮ハルヒの憂鬱』のバンド演奏回で見せた演出術を是非今度も発揮して欲しいと願う。

 筆者のように、ヤマカンが監督を担当する新作を待っている人は沢山いるだろう。『ブラック★ロックシューター』はフィギュア、ゲームでの人気も高く、地上波アニメとして成功する確率も高い。『フラクタル』の時のような苦戦はないだろう。期待してスタッフ決定の報告を待ちたい。(斎藤雅道)

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