search
とじる
トップ > スポーツ > 日本ハム・大谷翔平 先発試合のチームの不敗神話崩壊も、田中マー君に投げ負けず

日本ハム・大谷翔平 先発試合のチームの不敗神話崩壊も、田中マー君に投げ負けず

 “強運”をもつ二刀流ルーキー、大谷翔平投手(日本ハム=19)が先発した試合のチーム不敗神話が、ついに崩壊した。

 これまで、大谷は7度先発し、自身は3勝(0敗)ながら、その試合のチームの成績は6勝1分けで、1度も負けていなかった。

 9月6日、楽天戦(Kスタ宮城)で今季8度目の先発をした大谷の対戦相手は、昨季から23連勝中の田中将大投手。

 実は日本ハムは11年9月から、田中相手に10連敗中で、全く歯が立たない状態で、栗山英樹監督になってからは、1度も勝っていない。その田中に中13日の間隔を空けて、あえて大谷をぶつけた。

 栗山監督は戦前、「どうしてもいかせたかった。誰がマー君に勝つんだと思ったとき、残り試合をチームがどうやったら勝てるのかを考えたとき、チームが勝つためにそうした」と話していた。

 大谷が3回まで、楽天打線を抑えると、自軍は2回表、4回表に1点ずつ挙げて、2-0。しかし、4回裏、ケーシー・マギー内野手の打球が大谷の左ヒザに当たり、リズムが崩れた。4回は無失点で切り抜けたが、5回裏、勝利投手の権利を目前にして、藤田一也内野手に手痛い2点タイムリー安打を許して、2-2の同点に。この回で、大谷はマウンドを降りた。

 試合は6回裏に、楽天が決勝点を挙げ、3-2で勝利。田中は完投で、昨季から24連勝、今季開幕から20連勝となった。同一シーズン20連勝は、57年の稲尾和久と並ぶプロ野球タイ記録のおまけがつき、対日本ハム戦は11連勝となった。

 大谷は「何とか勝ちたかったです。(田中との差は)自分の中で感じるものはありました。それをこれからやっていけばいい。すぐできるわけじゃないし、ひとつひとつやっていけばいいと思います」とコメント。栗山監督は「これだけ何回も何回もやられて、申し訳ない限り。(大谷は)本人が何を感じたのか。プロでやっていく上で大事なことを感じたと思う」と話した。

 先発した試合でのチームの不敗神話は8試合目で崩壊した大谷だが、自身の不敗記録は継続した。こと田中との投げ合いに関しては負けなかった大谷にとっては、日本球界ナンバー1投手との投げ合いは大きな糧となったはずだ。

 なお、田中と大谷の投げ合いに注目が集まった、この試合は2万2316人の観衆を動員。これは、Kスタ宮城での楽天球団史上最多の動員数となった。
(落合一郎)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ