うげっぱさんに限らず若くして亡くなる漫画家は少なくない。その背景には何があるのだろうか。
「やはり漫画家は一般的な会社員に比べればハードな仕事だといえます。アイデアを出すためのプレッシャーや、締め切り前の徹夜は当たり前だといえるでしょう。夜型生活になり生活が乱れがちになる人も多いですね。さらに、睡眠時間も確保できませんから、必然的に体を壊してしまう人も多いですね。特に週刊誌連載は気の休まるヒマがないため、かなりハードだといえます」(漫画誌編集者)
漫画家の死を誘発するものとして多いのが酒である。自宅での作業となるため、そばにあるお酒に手を出してしまうのだろう。『編集王』『夜回り先生』『ギラギラ』(ともに小学館)など泥臭い漫画を描いた土田世紀さんは2012年に43歳で亡くなっている。長年に渡りアルコールを摂取したことによる肝硬変である。土田さんは『編集王』においてアルコールに溺れるベテラン漫画家のマンボ好塚を描いたが、それは土田さん自身の姿でもあったのかもしれない。『食べれません』(講談社)などで知られるギャグ漫画家の風間やんわりさんも2013年に36歳で亡くなっている。こちらも死因を肝機能障害と公表されている。
早すぎる死が悔やまれてならない。うげっぱさんのご冥福をお祈りしたい。