最近のレースはまずラインでは決まらない。特にGIやGIIでは組み合わせの面でも細切れ戦が多いからだろう。競輪はラインの組み合わせという予想では車券が取れなくなってくる。
目立つのは暫定ラインだ。たとえば北日本ラインの後ろに神山雄一郎が付いても、北日本ラインは神山を連れていくレースはしない。今まで何回も痛い目にあわされてきた神山のために、カマシやジャン先行なんかしないという心理状態が働くのは当然なことだ。
スジ違いはもちろん、バンク状態や展開によって「逃げ逃げ」車券も出てくる。日本選手権でもしばしば見られたが、今後もそんな車券は多くなる。
はっきりいえるのは「穴男は穴男」ということ。まくりの打てる選手は近況なんか関係ない。忘れたころにまくり追い込みを打って頭に飛んでくるのだ。
ファンが忘れたころにやってくる選手のパターンは比較的読みやすい。(1)ギアを上げてきたまくりの打てる追い込み(2)バック向かい風で雨や風で重い状態のバンクの時(3)競走データの連がらみ欄でまくりが何回かある選手(4)もちろん人気薄を狙って高配当を取る。そして(5)予想紙の印とオッズも忘れることが穴配当を取る秘訣だろう。
(このコラムは今回を持って終了)