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今だから振り返るリアル押尾語録(2)

 「エリート刑事はやったことのない役なので非常にやりがいを感じる」
 今や塀の中に落ちた押尾被告だが、02年10月にスタートしたフジテレビ系ドラマ「ダブルスコア」では東大卒の新人キャリア刑事というなんとも似つかわしくない役を演じていた。

 発言は、放送開始直前の会見から。共演した当時の所属事務所の先輩・反町隆史とともに会見に出席した押尾被告はまったく臆さず「やってやるって!」という気持ちをにじませていたが、平均視聴率は10.6%と低迷。取り調べの過程で過去に刑事役を演じていたことを聞かれた?

 「ハードなものしかできないんで。うん」
 02年11月、押尾被告率いるLIVがテレビ朝日系の超一流音楽番組「ミュージックステーション」に初出演。タモリから音楽観を聞かれた押尾被告が放ったある意味での“金言”だ。
 押尾被告は司会のタモリから音楽歴を聞かれ、要約すると「16歳から19歳まで米軍基地で外人と組んで、ハードコアで暴力的な音楽をやってた」と説明。
 タモリとともに当時司会をつとめていた同局の武内絵美アナやほかの出演者がどん引きするのもお構いなく、「乱闘が起きるんですよ。客が。そこにダイブして、まぎれて、一緒にやったりとかね」、「ほとんど歌ってないですよ。叫んで終わってストレス解消とか」など完全に“押尾ワールド”に突入。挙げ句の果てに独自に音楽観をタモリに吐露し、自らを納得させた。

 「ファッキン、ライト!!」
 押尾被告の芸能活動歴の中でもベスト3に入ると思われるのがこれ。
 02年12月、台湾で行われたライブに「LIV」として出演した際、歌唱中に会場の電源が全て落ち、停電してしまったのだ。約3万人の観客が固唾をのんで静まりかえる中、押尾被告の口からは得意の英語が飛び出した。
 押尾被告は現地のメディアの取材をすべて英語でこなし、「英語で話すのは楽。機会があればアメリカでやってみたい」と上機嫌。周囲のスタッフに「来年はMTVアメリカに出るのが決まっているんでしょう」と無茶ぶりするなど、全米進出に意欲満々だったが、結局、その目標がかなうことはなかった。

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