4月30日には5人が集まり話し合いの場が持たれた。山口は土下座をして謝罪したという。リーダーの城島茂に山口が“辞表”を提出したことも明らかとなった。現在、“辞表”は城島が預かっている状態で、“受理”はされていない。
これを受けネット上では「いきなり退職願って極端すぎだな」「なんで社長に出さずにリーダーなの? TOKIOは辞めてもジャニーズ事務所は辞めないって意味?」などと疑問の声が聞こえる。
一般的に、会社員が退職する場合、まずは直属の上司に話を持ちかけ、上司から社長へ伝えるのが通例ではある。山口にとっての上司は城島で、社長はジャニー喜多川に当たる。この行為の妥当性はあると言っていいだろう。
さらに山口が提出したという「辞表」の、退職願や退職届との違いは何だろうか。同じように見えて実は明確に異なる。退職願は労働契約の解約を自ら願い出るものだ。会社の承認が必要で、提出した時点で退職はできない。一方の退職届は、退職願よりも強い意思表示となる。提出し、受理された時点で退職は成立する。一方で辞表はよく使われる言葉だが、会社の役員や公務員が提出するもので、一般の会社員はまず用いない。山口の場合も同様であろう。
会社員が問題を起こした場合、懲戒処分が下される。そのうち解雇が最も重く、降格、停職、減給、譴責(厳重注意)と続く。懲戒解雇となった場合は会社の規定によるが、まず退職金は出ない。そのため、重い処分が出た時点で自ら依願退職するケースが多い。
無期限謹慎処分を受けた山口は、会社員ならば「退職相当」であるのは確かだろう。それほど彼が犯した罪は重いのだ。