逮捕容疑は1月31日午後3時50分頃、神戸市中央区の百貨店で、同容疑者が訪れた小学校に勤務する30代の女性教員のカードを使い、ルイ・ヴィトン社の財布2個(計約13万円相当)を買った疑い。
同署によると女性教員は当初、自らカードを紛失したと思いこんでいたという。しかし、2月初旬、同署に「クレジットカードがなくなった。身に覚えのない請求がきた」と相談。同署がカードの使用履歴を調べた結果、同容疑者が浮上した。
同容疑者は「小遣いを増やしたかった。(だまし取った)財布は自分で使うためではなく、売ってカネにするためだった」と供述。模擬授業体験の機会を利用し、教員用更衣室に忍び込みカードを盗んだと話しているという。
盗まれたカードには逮捕容疑以外にも複数回の使用履歴がある他、女性教員は別のカードも紛失。同署は余罪があるとみて経緯を調べている。
同大によれば、同容疑者は発達教育学部児童教育学科に在籍。単位取得の一環として、小学校などの現場で学ぶ体験制度があるという。紀香は文学部英米文学科出身だが、大学自体がボランティア活動に熱心で、「先生になるなら親和!」をキャッチフレーズに未来の教員養成に力を入れている。同容疑者は教員補助のボランティアで小学校を訪れたが、その現場で犯罪行為に及ぶとはとんでもないことだ。
(蔵元英二)