観客投票で上位にランクインしている者だけが立てる「A-YOSE」で、この日トップ投票となったのは、とりゅふ。優勝賞品である韓国料理店「TEJITOKYO西新宿店」http://www.teji-tokyo.com/の豪華お食事券1万円分と、来月は、ネタの持ち時間が3分の「3分組」から5分の「5分さん」に昇格する権利を手にした。
注目すべきは、オスカーから唯一『THE MANZAI2012』の認定漫才師50組に選ばれている勝又。兄弟漫才コンビは、この日の観客投票で残念ながら、「3分組」から前哨ライブの「B-YOSE」に降格。意気消沈のところをキャッチして、『THE MANZAI』に賭ける想いに迫った。
−−コントのイメージが強いふたりが、『キングオブコント』ではなく、『THE MANZAI2012』で好戦績を収めているのは、意外でした。
ani(右)「前から、僕らがやってることは漫才に近いんじゃないかと、偉い大人に言われてまして。それなら漫才師としてやってみますかと、試行錯誤して、なんとか形になったかなぁと」
−−認定漫才師に選出される自信はありましたか?
ani「本戦サーキット用に、ネタをおろしたんですね。で、やらしい話、ウケたんですよ(8月21日、ラフォーレ原宿の2回戦)。でも、そのあとのコンビもバンバンウケてたんで、あれ、俺たち、そうでもないな…って思ってたんですけど、その日の23時ぐらいに電話がかかってきたんです、『選ばれましたんで、明日来てください』って。単純に、うれしいってこういうことなんだなって思いました。それまでが、クソみたいな生活を送ってたんで」
弟「僕はaniから聞いたんで、ドッキリだろうと。絶対に騙されないぞ、そんなもんに引っかかるかって、ホントに喧嘩になってしまって。『信じろ!』、『信じない!』ってなってたんですけど、最終的にはマネージャーから言われて」
ani「これまで、イケるんじゃないか!?と思いながらダメだったことを、もう4、5回経験してますんで。ちょっと闇を抱えてます。1回捨てられた猫は、人を信用しないですから。けど、今回はイケたな〜」
弟「うん。本物だ。騙されてない」
−−決勝進出者の12組が絞られる本戦サーキットは10月6日、ルミネtheよしもとから開始(全5戦)。12月下旬、決勝大会を控えています。今の気持ちを。
ani「僕らは真正面から向かうタイプじゃなくて、隙を突くというか。あの手この手を使って、最終的にあの舞台に立っていられたらいいなぐらい。選ばれなくても、結果は結果として、そこまでのプロセスで気を抜かず。あるサイトで岡村(隆史:ナインティナインは今年も司会を務める)さんに、『勝又と新宿カウボーイは、上には行かないだろうけどおもしろかった』って言ってもらえたんで、名前を出してもらえたってだけで、十分ですよ」
弟「岡村さんは『絶対に行けない』って、絶対を強調してたけどね」
ani「絶対って? まぁ、それも芸人のデカい愛でございますから」
(インタビュー・伊藤雅奈子)
【今月のトップ】
B-YOSE
第1位:プラスワン
第2位:達磨屋サンデーマンデー
第3位:ちょこっとヘブン
A-YOSE
第1位:とりゅふ
第2位:ダイマル
第3位:反抗期フレイバー
【次回のオスカープロお笑いライブ】
日時:2012年10月19日(金)
場所:関交協ハーモニックホール
住所:東京都新宿区西新宿7-21-20関交協ビル
開場:18:00
開演:18:15 *A-YOSEは19:30から
チケット:前売り1300円、当日1500円(A-YOSE・B-YOSE通し)