徳永の復帰がなぜ、これほど注目を集めているかというと、真相は15年前にまで遡る。徳永は、同局で同期入社のディレクターと2001年7月に結婚。2000年〜05年まで放送されていた『内村プロデュース』(テレビ朝日系)でお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良の5代目アシスタントを務めていた。
だが、2003年4月に徳永は内村との不倫温泉旅行が各メディアで報じられ、担当していた『内村プロデュース』『スーパーモーニング』の降板を余儀なくされた。それもそのはず、徳永は自身が出演する番組で、内村との不倫を認めたのだ。この年の4月25日放送の「スーパーモーニング」(テレビ朝日系)で、「きょう限りで辞めさせていただきます」と涙ながらにあいさつする徳永の姿が映し出された。さらに、同年7月にキャスターを務めることになった『世界水泳』
もあえなく降板となった。
そして、同年9月に裁判の末、元夫との離婚が成立したと女性自身(光文社)が報じた。また、一部スポーツ誌が報じたところでは、(1)徳永は旧姓を名乗る、(2)協議離婚とする、(3)元夫に都内のマンションの名義を移しローンの残額も徳永が支払うといった厳しい離婚条件を、元夫は徳永に突きつけたという。
処分を下された徳永は、テレ朝上層部の前で「内村とは縁を切る」ことを条件に再びアナウンサーに復帰したのだが、2004年8月に復縁をFRIDAY(講談社)にスクープされたのだ。そして、2005年3月に内村は徳永との結婚を発表し、翌月4月に入籍。2人は晴れて夫婦となったが、“不倫略奪婚”と世間に罵られ、規約違反した徳永はテレビ朝日を同年同月に退社し、内村はテレビ朝日への出入りを禁止されたとも報じられた。
実際、内村はテレ朝の怒りを買い、2005年に打ち切られた『内村プロデュース』以降、テレ朝の番組には、一切出演していない。
専業主婦となった徳永は内村との間に、2009年6月に女児を、13年12月に男児を出産した。
これらの経緯がある上で、テレ朝とは絶縁状態ともいえる状況の中、今回の抜擢は局内に衝撃を与えたのだ。
「まさかの人事に、一番驚いているのは局員なのでは。『なんで徳永さんが?』と一同声を合わせている様子だという。元夫も在籍している局内でバッタリ会ったりしないのか、今からヒヤヒヤだと。何より不倫で局を退社した徳永の仕事本格復帰で自身の過去を蒸し返され、誰にとってもなんの得もない人事だと不満が噴出とのことである」(芸能関係者)
だが、真の目的はキャスターとしての徳永そのものではないのではという声もあるようだ。
「現在、テレ朝と疎遠になっている内村は、徳永の『報ステ』復帰でテレ朝側が内村との接触を図るのが狙いなのではという噂も。近年、テレ朝のバラエティ番組は不調続き。内村は高視聴率を叩き出す『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を含め5本のレギュラー番組を持つ超売れっ子。内村のMCは高視聴率を稼ぎ出せるトーク力があるといわれている。昨年は『NHK紅白歌合戦』(NHK系)の総合司会も務め、まさに今が絶好調。テレ朝としては、内村を起用したいところが本音なのでは」(芸能ライター)
今後、報道する立場で有名人の不倫を取り上げることを覚悟の上で、徳永はキャスターとして腹をくくったともいえるであろう。“ゲス不倫”から15年の時を経た両者への“禊”は十分なのではとのテレ朝側の判断なのか。次は内村の“出禁”が解除される日が来ることを期待しながら、10月からスタートする『報ステ』に注目していきたい。