そんな内村は現在、5本以上のレギュラー番組を担当し、毎回、巧みなMC力を発揮。さらに、芸人の面倒見も良く、温厚な人柄であるため、多くの後輩から慕われている。しかし過去、ある芸人に対して、珍しく声を荒げた瞬間があった。
それはバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)にて、出演者がシンクロナイズドスイミング企画に挑戦し、その練習を収録している時のこと。その日は本番が近く、練習は深夜まで及んだ。そんな中、レギュラーメンバーのキャイ〜ン・ウド鈴木は、スケジュールの関係で、あまり練習に参加できなかったこともあり、演技は失敗続き。その際、内村は「ウド、ちゃんとやろうぜ」と声をかけるなど、現場はピリピリとした空気に包まれていたという。
そして、内村とウドがコンビを組んで、ウドの背中に乗った状態から内村が飛び上がるという演技の練習に入った。しかし、ウドの背中が丸すぎたのか、何度やっても内村は滑ってしまい成功できなかった。次第にイライラが募り、収録のカットがかかった瞬間、内村は水面をパーンと叩きながら「おい、ちゃんとやれよ! なんで出来ねえんだよ!」と、ブチギレたという。それから「おい、ウド行くぞ!」と裏に連れて行かれ、さらに怒ったそうだ。普段、滅多に怒らない内村が声を荒げたことで、現場は凍りつくこととなった。
その後、練習は再開され、一区切りついたところで解散に。その帰り、ウドは「師匠、すみませんでした」と謝罪すると、内村は「俺も大人げなかったな。悪かった。あははは!」と笑顔で返してきたという。この時のことについてウドは「笑顔で『じゃあ、頑張ろう!』って帰ったんです。それで救われたんです!」と語っている。
厳しく接した後もフォローを忘れない内村。そんな人柄が、多くの後輩から愛される理由なのかもしれない。