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新銀行東京の支援表明した近畿産業信組を石原知事「他人様の知恵借りなくたって」とぴしゃり

 行員のモラルアップは必要ないのか?経営難の新銀行東京を支援したいと近畿産業信用組合(大阪市)が申し出たことについて、東京都の石原慎太郎知事(75)は23日の定例会見で「(行員)教育とかマナーを教えるとか、そんなのは他人様の知恵を借りなくたって分かりきったこと。具体案がなかったらどうにもならない」とクールに言い放った。

 同信組は在日韓国人系金融機関で最大。タクシー大手のエムケイ創業者である青木定雄氏が会長を務め、経営破たんした金融機関を吸収して規模を拡大してきた。石原知事の中小企業支援の理念に共鳴し、ビジネスメリットを度外視して人材教育のノウハウなどを提供すると明かしている。
 ところが知事は「詳細は聞いていないが、メンタルなもんじゃしょうがない」と喜ぶ様子はみじんもなし。「抽象論、精神論で話してもしょうがない」。
 新銀行はずさんな融資などから今年3月末で累積赤字が1016億円にのぼり、都から400億円の追加出資を受けるハメになった。これを見過ごしてきた行員のモラルアップは最優先課題のひとつのはずである。
 「具体的なプロポーズを聞かないかぎり、私たちは私たちで考えを持っていますから。それに支障をきたさないかたちでの協力なら歓迎しますけどね」と知事。業務提携先を探している割にはやけに高飛車だった。

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