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自称“特別な力で病を治す”42歳男、頭痛の治療と称し37歳女性を殴り殺害

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画像はイメージです

 病をなんとしてでも治したいと思う気持ちは当然だろうが、海外では病を治すと言って女性の体をたたき、殺害した人間がいる。

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 インド・カルナータカ州で、42歳の自称ゴッドマンの男が、37歳の女性の頭痛を治すとかたって頭や体を棒で殴り、殺害したと海外ニュースサイト『The Indian Express』と『The Times Now』などが12月12日までに報じた。ゴッドマンとは、主にインドなどで崇拝されている人物のことだ。医療行為はせず超能力のような特殊な力を使って病などを治すことができるとし、人々から治癒能力があると信じられている。

 報道によると、女性は約2カ月間、頭痛に悩まされていたという。2カ月の間に3つの病院を訪問し、頭痛について相談したが、どの医師も女性の体に問題はないと診断したそうだ。

 頭痛は治らず、女性は不満や不安を募らせていた。そんなある日、親族の一人が女性にゴットマンの男を紹介した。女性はゴッドマンの元を訪問。初回の訪問では、ゴッドマンは女性にレモンを与えたのみで、5日後に再び来るように言ったという。なお、レモンをどのようにして使用したのかは不明である。

 初回の訪問以降も頭痛は治らなかった。女性は5日後、言われた通りにゴッドマンの元を再び訪れた。ゴットマンは治療の一環として女性の頭や手、胴体などを棒で殴ったという。棒の大きさや素材、殴った時間は明かされていない。女性はその場で倒れ、目撃者が救急隊に連絡。すぐに病院に運ばれたが、翌日の早朝、死亡が確認されたという。『The Indian Express』によると、頭部の外傷で死亡したとみられているそうだ。

 病院側と女性の娘が警察に通報。娘の年齢は不明だが、女性には夫と、通報した娘1人がいた。しかし夫は何年も前に死亡し、女性は娘と2人暮らしだった。通報を受け、警察は殺人事件として調査を開始。地元の報道によると、ゴッドマンは事件から1週間が経過した時点では逮捕されておらず、1月5日までに逮捕されたという情報もない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「本当に治療だったのかが疑問。殺意はなかったとしても体を棒でたたけば大怪我になることは普通は分かる」「これは殺人事件で、自称ゴッドマンは逮捕されるべき」「女性が行った病院の診察が正しかったのか疑問が残る」「インドではゴッドマンを信じる人が多いと聞くけど、信じる文化自体に疑念を抱く」「ゴッドマンは女性を治したいと思っていたのかもしれないし心から自分の力も信じていたのかも。そう思うと複雑」「ゴッドマンを紹介した親戚や残された一人娘など、苦しむ人が多いつらいニュース」などの声が挙がっていた。

 昔から伝わる文化である以上、ゴッドマンの存在自体を否定することはできないのかもしれないが、人を殺すことは間違いなく犯罪だ。事件の今後の動向が注目される。

記事内の引用について
「Karnataka: Woman dies after self-styled godman beats her up to ‘cure’ headache」(The Indian Express)より
https://indianexpress.com/article/cities/bangalore/karnataka-woman-dies-after-self-styled-godman-beats-her-up-to-cure-headache-7668668/
「Karnataka: Self-styled godman beats 37-year-old woman to death to ‘cure’ headache, complaint lodged」(The Times Now)より
https://www.timesnownews.com/bengaluru/article/karnataka-self-styled-godman-beats-37-year-old-woman-to-death-to-cure-headache-complaint-lodged/839861

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