その中で特に筆者が愛しているのは、それらアニメ作品を彩る主題歌、テーマ曲、いわゆるアニソンと呼ばれるものである。
番組の最初に流れ、今回はどんなストーリーが展開されるのか、期待の高まるオープニング曲。番組の終わりに流れ、また来週の放送が楽しみな気分となるエンディング曲。これらはすべてアニソンである。番組の放映した年代、ジャンル、歌ってるアーティストは一切関係なく、とにかくアニメや特撮の作品に使われた曲は、すべてアニソンの仲間なのである。
そういう意味では、たとえアニメオタクじゃない人でも、誰にだって好きなアニソンはあるのではないだろうか? 今はアニメは卒業してしまっても、子供の時、テレビで見ながら一緒に歌った思い出もあるかもしれない。
そんな子供の頃に歌うのが好きだったアニソンを、大人になっても卒業できずに、月に一度皆で集まって歌会を開くグループに、最近筆者は参加させていただくようになったのである。
その名はグループO.E.S。
「Opening」「Ending」「Sounyuuka」の頭文字の略で、アニメのオープニング、エンディング、挿入歌を歌うグループという意味である。
月に一度、都内の公民館のホールや会議室を借り切って、そこのスクリーンに、各参加者の持ち寄ったアニソンの入ってるソフトを再生し、それを見ながらみんなで合唱するのである。
映像ソフトには、テレビや映画で放映された作品のオープニングやエンディングの映像とともに、曲が流れ出す。元々歌詞が表示される作品も数多いが、歌詞が表示されない作品も、あらかじめ歌詞カードが配られたり、映像の製作者によっては画面に歌詞が表示されたりして、曲は知ってるのに歌詞が分からなくて歌えないという事態が決して起きないようにされている親切設計なのである。
(その2に続く)
(「野球狂のアキバ系」伊藤博樹 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou