ここまでの実績を積めば、画家としての評価もかなり高いものになっているはずだが、ネット上では「この方の絵は全体のバランスに違和感を感じる」「この人のセンスはアクが強くて温かみがない。実際に作品を見たけれど、あまり魅力を感じませんでした」「仕事がないから、二科展ばかりに力を入れているのでは?」といった批判的な声が多数。工藤の入選に疑念を抱く人も多いようだ。
「工藤さんは若い頃から絵を描くことを趣味としていて、少しずつ作品を披露していくうちに、業界内でも高い評判を得るようになりました。画家の原良次さん(故人)に長年師事し、多くの影響を受けたそうですよ。独学ではなく絵の基本から熱心に学んできたことが分かります」(芸能記者)
しかし一方で、工藤の作品が“パクリ”ではないかと言われてしまったこともあるようだ。
「過去に二科展に入選した際には、工藤さんの作品がグスタフ・クリムトという19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したウィーンの画家の絵に似ていると言われてしまったことがありました。作品を見比べると、女性をメインに描かれているという点では似てなくもないのですが、パクリというには少し無理があるかもしれませんね。しかし、こういった噂が出てしまうということは、工藤さんの作品を認めたくないという人が多いのかもしれません。最初に入選した時でさえ、作品に明らかに加筆の跡があるという噂までありました」(前出・同)
過去には押切もえや乃木坂46の若月佑美、欅坂46の佐藤詩織も入選を果たしているが、二科展への入選は画家への登竜門とも言われる傍ら、「リベラル派で作品を広く受け入れる団体である」とも言われているそうだ。
しかし、いずれにせよ、今回の入選で工藤は改めて才能の多彩さを証明しただろう。