番組には中川の妻も登場し「月給が3万円」と告白した。もちろん、これは変動する中で、これまでの最低額である。相方の村本大輔が、語学留学のためアメリカと日本を行き来する生活を送っており、その間はコンビの仕事がなくなるようだ。
ウーマンはブレイク後も、お互いのピン仕事のギャラもコンビで分けるスタイルを取ってきた。そのため中川は昨年放送のインターネット番組では「何もしなくても月100万円入ってくる」と暴露していたが、最近は別々となっているのかもしれない。そもそも芸人の給料事情はどうなっているのだろうか。
「芸人の給料は大きく分けて歩合制と給料制に分かれます。事務所によって扱いは異なりますが、一般的には無名の新人時代は歩合制、そこから給料制に移行し、ある程度売れたとしても据え置きというところが多いですね。大ブレイクを果たしてやっと歩合制となるところが多いようです」(放送作家)
ウーマンの所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーは基本的に完全歩合制が取られている。一方で、太田プロやホリプロなどの東京の芸能プロダクションは給料制を取っているところが多いようだ。
当然ながらその状況によって、歩合制と給料制のメリットがある。ブレイクとどん底の双方を経験した有吉弘行(太田プロ所属)は、シビアな現実に直面している。
「有吉は猿岩石として『進め! 電波少年』(日本テレビ系)において、ユーラシア大陸横断ヒッチハイクに挑戦し、帰国後にブレイクを果たします。最高月収は2000万円だったともいわれていますね。しかし、その後に仕事が無くなって行くタイミングで給料制から歩合制に切り替えられ、あとは月収0円の長きにわたるどん底時代を経験しています。それでも毎日午後4時に事務所に仕事を問い合わせる電話をかけなければならず、とても苦痛だったようですね」(前出・同)
ある意味で、芸人は競争社会の最たる職業だといえるかもしれない。