各紙によると、同社は、ジェシカがファッション関係の事業を始めたため、グループの活動を維持できなかったと説明。今春、ジェシカから「アルバムをあと1枚出したら活動を中断する」と脱退を予告されていたことも明らかにした上で、今後は「8人体制の少女時代およびジェシカの個人活動に対し、引き続き支援していく予定」として、ジェシカ個人のマネジメントは継続することを明らかにした。
これに対し、ジェシカは中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で、事務所および他のメンバーから「今日からあなたは少女時代のメンバーではない」と通告を受けたことを暴露し、この通告を「正当でない」と主張。「当惑している」とも書き込んでいる。また、同サイトの掲載記事のコメント欄に「私は深い悲しみを感じ、自分が信じていた人たちに傷付けられました」とも書き込んだため、波紋が広がっているという。
「少女時代はKARAとともに日本で巻き起こったK-POPブームをけん引したが、KARAも金銭面などで事務所と揉め、オリジナルメンバー5人のうち2人が脱退。KARAの脱退騒動の影響は少なからず少女時代にも及んでいたようだ。要は、ジェシカは00年から事務所に所属しているにもかかわらず、自分への待遇に不満を抱え、副業としてファッション関連の事業を始めそちらに力を入れたのを事務所が見逃しておけなかった」(韓国芸能界に詳しい音楽関係者)
少女時代は10年8月にシングル「GENIE」で日本デビュー。モデル並みのスタイルに美脚ぞろいのメンバーのキレキレダンスが話題となり、その後、日本で発売したシングル・アルバムが軒並み売れ11年にはNHK紅白歌合戦に出場した。
ところが、日本での勢いはそう長くは続かなかった。
「関係者の利権争いが水面下で発生し、所属事務所と日本サイドの関係が悪化。昨年12月にはCDの売り上げ悪化を打開するため、横浜アリーナでニューアルバムの購入者を対象にしたフリーライブを行ったが、あまり効果がなかった。今年の7月にはベストアルバムを発売し15万枚ほど売り上げたが、ベスト盤を出したということはもう打つ手がなくなったということ。後は“下り坂”をたどるだけ」(芸能記者)
現地メディアによると、昨年3月に交際が報じられた事業家と結婚が近いことも脱退の理由として浮上しているようだが、少女時代は12月9日に初の東京ドーム公演開催を控えてるだけに、このタイミングでのメンバー脱退は痛手になりそうだ。