同局の古谷太郎番組エンターテインメント部部長は報道陣から韓国勢不在について聞かれると「何かがあったわけではなく、総合的な判断」とし、「私の中では関係ない」と竹島問題をめぐる日韓関係悪化の影響を否定。そのうえで、「強いて言えば、色んな調査を行っている中、(3組については)数値が昨年よりは下がっているなということはありました」と人気がダウンしていることを伺わせたが、果たして、本当にそうなのかを検証してみた。
昨年発表されたオリコンの年間CD&DVDセールスランキングによると、1位がAKB48、2位が嵐、3位がEXILEで4位がKARA、5位が少女時代とベスト5にK-POP勢が2組入った。
KARAはシングル「ジェットコースターラブ」、「GO GO サマー!」などがヒットし、初主演ドラマ「URAKARA」(テレビ東京)のDVDの売り上げなどもあり、年間売り上げは49億2600万円。少女時代はアルバム「GIRLS' GENERATION」が売り上げ90万枚に迫る大ヒットを記録し40億4900万円を稼ぎ出した。
そして、東方神起は10年の同ランキングは94億3100万円を売り上げ嵐に続いて2位だったが、昨年はメンバーが5人から2人になって再出発した影響もあってかベスト5入りはならず。しかし、2人になっての初シングル「Why?(Keep Your Head Down)」が約30万枚を売り上げたほか、シングル「Superstar」、アルバム「TONE」がヒットした。
そして、今年、オリコンの上半期ランキングの各部門で3組のうちのトップの数字を見渡してみると、シングルランキングは東方神起の「STILL」が約16万枚の売り上げで23位、アルバムランキングはKARAの「スーパーガール」で約28万枚、DVDは少女時代の「JAPAN FIRST TOUR GIRLS' GENERATION(初回限定盤)」が約14万9000枚で4位にランクインしている。
とはいえ、たしかに昨年のように年間売り上げベスト5に2組が入る勢いではなく、上半期ランキングは竹島問題で日韓関係が悪化する前に発表されている。
「KARAと少女時代のレコード会社はハナからあきらめていたようだが、東方神起は先日、韓国人グループとして初の5大ドームツアーを来年開催することを発表したばかりだけに、レコード会社はなんとしても出場させたかったようだが、NHKの“お家事情”でなんともならなかったようだ」(芸能記者)
3組のファンにとってはさみしい紅白となってしまったようだ。