今垣光が今節初めて2連対を外した。もっとも本人いわく「初日、2日目がアシを考えれば最高の結果」で、どこかでほころびが生じるのを覚悟していた様子も見える。
「伸びが足りませんからね。アシ的には(優出した)オーシャンカップのほうが全然よかった。今年のSGでは総理大臣杯のときが1番出ていましたね」
一瞬の出アシとかかりのよさで着順を取ってきたが、スリットからのエンジン勝負になると、苦しい展開になる。3コースで中途半端なカタチになって弾かれた、3日目がまさにそうだった。とはいえ序盤の貯金が効いて、予選あと1走を残して完走当確。外回りになる6Rは、どこまで着を押し上げられるか。
この今垣の大敗によって、ここまでオール2着とまとめた松井繁が、シナリオ通りに? 得点率トップに立った。「出アシに少し不満がある」ものの、今年SGV2で獲得賞金断トツの男、持てる者の強味というか余裕にあふれる走りを見せている。出走回数の関係で、1枠の回ってこない予選となったが、いまの彼には、ちょうどいいハンデかも…。その代わり予選ラストは前日に続く3号艇。そこで得点率2位タイの寺田祥に先に行かれても、こちらは最後に6枠が残っている。そして同じく2位タイの平田忠と中野次は3号艇で内の勝負駆けに対峙する。またもや松井の流れになってきた。
そんな上位の目論見をよそに、1走ずつ懸命にこなしていたら、得点率5位タイにいるのが伏兵の赤坂俊だ。「今節は展開が見えているのが大きい」。予選ラストは1号艇。準優1枠も現実のものに。