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AKB48の「マクラ大戦」疑惑について

 マルチクリエイター・広井王子さん(56)さんが、アイドルグループAKB48・秋元才加メンバー(22)宅にお泊りしたとする『週刊文春』10月21日号のスクープ記事が元で、34歳差の熱愛発覚かと話題になった。2ちゃんねるには沢山のスレッドが立ち、広井さんが手がけた人気ゲーム『サクラ大戦』と、性を武器にして仕事をとる「枕営業」をかけた「マクラ大戦」なんて言葉も飛び交った。

 広井王子さんといえば、『サクラ大戦』の主要ヒロイン・真宮寺さくらなどを演じた声優・横山智佐さんと同棲していたとか夫婦ではないかとも言われていた。ところが横山さんは、11歳年下のバンドマンと2009年11月に入籍。その際「初めて戸籍をいじることができました」とブログで報告していたことから、広井さんとは結婚していなかったことが分かった。

 その翌年のタイミングで今回の件となると、広井さんの新恋人ではないかとも勘繰りたくなる。秋元さんは既に成人しているし、広井さんも独身であれば、法的には何の問題もない。とはいえAKB48はアイドルグループだから、合宿所に泊まり込んだだけだったとしても、ファンは怒って当然である。そもそもAKBには恋愛禁止のルールがあり、彼氏との熱愛ぶりを感じさせるツーショットプリクラが流出したメンバーは解雇されてきた。解雇騒ぎは今回の騒動の直後にも起きている。

 秋元さんは広井さんに演技指導をしてもらっていたと説明しているが、確かに人気ギャルゲーをプロデュースしてきた広井さんは、男性ファンの心をとらえる女子力の演出は上手そうに思える。かつて広井さんが付き人をしていた森本レオさんも、演技指導と称して新人女優を手込めにするなんて噂がちらほらあった。石原真理さん(元の芸名は石原真理子さん)が2006年に出版した自叙伝『ふぞろいな秘密』では、17歳だった石原さんの処女を奪ったのが森本さんだったとされている。真偽の程は定かでないにせよ、スキャンダルへの危機意識は広井さんも知っていたことだろう。もし話題性を得るためにわざとスクープさせたのであれば、やましいことは何もなかった可能性もある。

 さらに秋元さんが演技指導をしてもらっていた理由として、広井さんが過去に泉鏡花の作品を扱っていた点も気になる。オムニバス舞台『ACT泉鏡花』の「天守物語」で、秋本さんは魔性の姫を演じた。ファンやおじさんを手玉にとるくらいでないと魔性さは出まい。一連の騒動は、その術を身に付けるために仕掛けられた、壮大な演技指導の一環だったのかもしれない。秋元さんはファンを心配させた責任をとってAKB内のチームキャプテンを辞任したが、舞台は大成功に終わったとか。結果的に演技指導が功を奏して、見事に芸の肥しになったようである。やはり広井さんが宿泊したAKB合宿所のマクラは、本来の使用目的である睡眠のために使われただけだったのではないか。マクラそれ自体には何の罪もない。(工藤伸一)

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