search
とじる
トップ > スポーツ > 巨人・沢村 原監督の甥・菅野加入で抑えに強制転向か!?

巨人・沢村 原監督の甥・菅野加入で抑えに強制転向か!?

 昨季、日本一を果たした巨人・原辰徳監督(54)が、沢村拓一投手(24)の抑え転向プランを練っている。

 昨年12月、優勝旅行先のハワイでのことだった。3月のWBCで抑え候補にリストアップされている沢村のシーズンでの起用に関して、「沢村だって、十分(抑えの)可能性があるんじゃない」と仰天発言。

 原監督は「2ケタ勝利を挙げているとはいえ、2年間でいくつ貯金したの? 彼の働きどころとして、もっとふさわしいところがあるのかもしれない」「あれだけのボールを持っているのだから。その辺のところもね、2012年、日本一になったけれども、やはりさらに強くするためには、チームの一人一人の力を、どういう歯車の中で使う方がベストなのか、というのを余計に考えないといけないと思う」と、沢村に抑え転向プランがあることを明かしていた。

 これを伝え聞いた沢村は抑え転向を断固、拒否の構え。現在、グアムで自主トレ中の沢村は「原監督が、自分を抑えにしたい意向を新聞で読んだ。でも、自分は先発一本でやらせてもらうつもりでやっています。それしか考えていないです。オフに入ってから、先発としての調整をしていますし、キャンプでは成長したところを見せたい」と話している。

 1月15日、客員教授を務める国際武道大で特別講義を行った原監督は、受講した学生から、沢村の抑え転向について聞かれると、「新聞紙上でグチュグチュ言っているようだけどね。拒否しているとか、していないとかではなく、沢村あっての巨人ではなく、巨人あっての沢村。その部分は十分、理解しているでしょう。しかし、強い意志の中で巨人の先発ローテを守りたい、というのは伝わってきた」とコメント。

 「今年は先発投手として内海(哲也)同様、多く貯金ができる先発投手になってもらいたい。これがボクの希望です」としながらも、「適材適所の中でチームを作るのも重要なこと。いいコンディションを作って2ケタ勝利は挙げるけども、この2年間、貯金はしていない。そういう現実はある」と、今季の起用については、まだ流動的であることを示唆した。

 沢村は11年に11勝11敗をマークし新人王を獲得。昨季も10勝10敗で、ルーキーイヤーから2年連続で2ケタ勝利を挙げた。しかし、貯金はゼロ。投球回は200回(11年)から169回2/3(12年)に減り、防御率は2.03(11年)から2.86(12年)と、ともに大きく数字を落とした。

 原監督が引っかかっているのは、沢村の勝率の悪さだ。エースの内海(30)は18勝5敗(11年)、15勝6敗(12年)と2年間で22の貯金を作っている。昨季FAで移籍した杉内俊哉投手(32)は終盤、故障でリタイアしたものの、12勝4敗で8つの貯金をした。二人の勝率と比較すれば、いかに沢村の勝率が悪いか明白だ。

 それを思えば、原監督が沢村は先発に向かないと考えても無理からぬところ。沢村の持つ剛速球とハートの強さをもってすれば、抑えの方が先発より適性があると考えるのも自然な流れだ。

 しかし、沢村の抑え転向プランの背景は、それだけではなく、かわいい甥の菅野智之投手(23)の加入も影響しているようだ。日本ハムの指名を拒否して浪人してまで、“叔父愛”を貫いただけに、原監督にとっては眼に入れても痛くないほど、かわいい存在であることは間違いない。

 某スポーツ紙記者は「原監督はなんとしても、菅野をローテーション投手として育てたいでしょう。菅野が先発で投げられれば、先発枠に余剰人員が出ます。そうなると、誰をリリーフに回すかとなると、沢村が候補に浮上したのでしょう」と語る。

 原監督の発言を聞く限り、沢村の抑え転向は決定事項ではなく、状態を見て臨機応変に対応する意向のようだ。だが、菅野が先発で使えるメドが立てば、チーム方針で沢村が強制的に抑えに配置転換される可能性もありそうだ。
(落合一郎)

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ