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女流覆面きき酒師・蛇の目ピロコが“蛇の目きき猪口”をもらう?

 今月2日に行われた“JOY OF SAKE” (海外で最大の日本酒きき酒イベント)に行ってきました。
 ホノルルで第1回が開催されてから今年10周年を迎え、念願の日本初上陸を果たすと聞き、かなりの期待を持って乗り込んだんですが…。

 セコイかもしれませんが、一番に感じたのは「高い!」
 確かに2010年、全米日本酒歓評会に出品された銘柄ばかりで、北海道から九州まで164の蔵元さんから総計329銘柄が出品され、金賞銀賞を獲得した日本酒がズラリ!! かなり豪華な印象☆ でも〜、8000円は高くね?

 レストランもケータリング形式で日本店のみならず、NY、ホノルル、サンフランシスコ、ロサンゼルスからも出店され、うん、聞こえはとても良いんですが、ぶっちゃけ、この“食”に関しては…んー残念。
 でもね、こういう日本酒のイベントに用意される食って、どこも大抵、はずれ!!
 きき酒師ってさ、日本酒と食の組み合わせをやたら重要視するくせに…今までに日本酒のイベントで、食で満足できたことって一度もないんだよね〜!! マジで!
 日本酒のプロ集団が開催しているイベントでこれじゃ〜ダメだよね〜。
 値段もお高めだったけど、お客の年齢層もやはりお高め…。
 たしかに、確実な収益は必須かもしれんが、主催者側、スポンサーの自己満足では、いつまでたっても日本酒の人気は低迷したままでしょう。

 この全米日本酒歓評会は、日本とアメリカからそれぞれ5人ずつ選出された計10人の専門家によって、8月にホノルルで審査されたらしいのですが…「厳正な目隠し審査が行われました!」と資料に書いてあったもんだからビックリ。
 それもね、蛇の目きき猪口(写真)を用いて“きき酒”を行ったんですって!
 “蛇の目模様”ってね、何のために使うかってね、日本酒の色や鮮明度を見極めやすくするためなんだよね〜。
 何で目隠しして、わざわざこの蛇の目猪口できき酒をするのか…意味わかんね〜!(笑)。
 審査は2日間行われたらしいですけど、329銘柄、ずっと目隠ししていたのかな?

 審査は、際立った特徴を求めるよりも、いかに難点がなくまとまっているかが評価のポイントらしいです。
 ある蔵元さんは、「自分たちのこだわりの酒とは別に、賞を取るためだけ用に日本酒を造った」なんて言ってたっけ…。だから賞を取った日本酒を、あえてピロコには勧めてこなかったんだ(笑)。

 でもね、今まで個人的に「〜賞受賞!」という日本酒にはまったく興味なかったんだけど〜…。
 JOY OF SAKEの最優秀10周年賞“大吟醸部門”に、ピロコが先に秋の日本酒番付“関脇”でご紹介した“太平山”のお酒が選ばれていたのです。
 でも銘柄は別で…私は秋田県のお酒、太平山の“津月”純米吟醸でしたが、最優勝には太平山の“天功”という純米大吟醸酒が受賞されていました!
 香りは、津月より、やや高めに感じましたが、ほどよいフルーティーさが心地よく、味も香りの割りにすっきりとした飲みやすいお酒でした。

 散々辛口コメントしといて、最後は「太平山」で少しやられてしまいましたが。
 要は、金賞受賞! といっても、賞はあくまでも参考程度として、惑わされようにしてください。
 例えば血液型だって、同じA型でもそれぞれ個性があるし、皆同じではないですよね。B型っぽい人もいるし…。
 絶対! というものはないので、ご自身の感性を優先し信じて、美味しい自分だけのお気に入り酒を見つけてください。
 でも、「太平山」のお酒はホント美味しかったな〜。えへへ。

(女流覆面きき酒師・蛇の目ピロコ)

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