警視庁生活安全特別捜査隊は、宝塚歌劇団のミュージカルなどの人気公演のチケットを、転売目的で購入したとして、東京都迷惑防止条例違反(ダフ屋行為)容疑で、無職の男(40=東京都品川区南大井)を逮捕した。
逮捕容疑は、13年7〜9月、宝塚のミュージカルなどの入場券計8枚を、転売目的で購入したとしている。
男の手口は複数のコンビニエンスストアの会員となって、先行予約で入手困難な人気公演のチケットを転売目的で購入。それを、インターネットのオークションサイトに出品し、定価の2倍の値段で売って儲けていた。
同隊によると、男は05年9月〜13年9月、宝塚のミュージカル、フィギュアスケートの国際大会、人気バンドのコンサートなどのチケットを、インターネットのオークションサイトで3198回にわたって転売を繰り返し、5000万円以上を売り上げて、約2700万円の利益を得たとみられている。
インターネットのオークションサイトを見ると、完売したチケットが定価以上の高値で売りに出されているのは、日常的な風景だ。この男の場合は、明らかに暴利をむさぼる目的でダフ屋行為に及んでいたわけだが、一般の人でも、高値での売買を、禁止する条例が必要なのではないだろうか?
(蔵元英二)