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日本ハム田中賢介氏が来年1月からスペシャルアドバイザーに就任

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田中賢介氏、川村浩二社長

 北海道日本ハムファイターズは10日、今シーズン限りで現役を引退した田中賢介氏が、2020年1月1日付で球団の「スペシャルアドバイザー」に就任すると発表した。

 スペシャルアドバイザーは、日本ハム球団と、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの業務に携わる新しいポジション。田中氏が20年間のプロ生活で培った経験を基本に、既成の枠にとらわれず、多様な活動を通じて吸収した知識を生かし、ファイターズの新たな価値を創造する役割を担う。

 チーム分野ではファイターズのブランド価値向上を目指す。「スカウティングと育成で勝つ」というチーム強化方針の下、アマチュアを含む野球界全般を視察して知見を深め、専門スタッフとは違った角度からの情報をチームに提供する。事業分野ではアカデミーやSC(スポーツ・コミュニティ)活動など地域社会に貢献する取り組みに参加するほか、各種メディア、イベントに出演する。2023年のボールパーク開業を控え、MLBでも2年間プレーした立場から選手目線のアドバイスをしていくとみられる。

 田中氏は「このような責任あるポジションを与えていただき、感謝しています。もちろん経験を伝えていくつもりですが、それ以上にまずはしっかり勉強してみなさんと一緒に夢を追いかけていけたらと思っています」と抱負を述べた。「幅広く活動していくことになりますので、時には一人の親目線、道民目線といったようにいろいろな角度から物事を考えていくつもりです。大好きな北海道、ファイターズのために全身全霊を傾けて自分の役割を全うします」北海道愛も口にしている。

 ファイターズの球団社長で、ファイターズ スポーツ&エンターテインメント社長でもある川村浩二氏は「このたび田中氏の実績、経験、見識を高く評価し、スペシャルアドバイザーとして契約しました。20年間のプロ生活で培ったものを基本としながら、あまり既成の枠に縛られず、さまざまな活動を通じて吸収した知見に基づいてアドバイスをいただき、ファイターズの新たな価値を創造する役割を担っていただきたいと考えております」とコメント。

 また川村氏は「ファイターズや北海道への愛情の深さを感じますし、何事にも意欲的で好奇心にあふれる性格の持ち主だと思いますので、さまざまな見地から貴重な意見を頂戴できるのではないかと思います」と期待を寄せた。

 球団の功労者である田中氏がこういう形で今後も球団に携わっていくのは、ファンにとってもうれしいこと。新スタジアム建設も決定した日本ハムの新時代構築に向けて、田中氏は尽力していく。

(どら増田)

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