そこで、「Yahoo!ニュース」では、「ドラフト、最も良い指名ができた球団はどこ?」との意識調査を、10月23日〜11月1日に実施。6万8620票(男性=86.2%、女性=13.8%)の回答があった。
ファンの関心はどうしても、「注目の選手がどこに指名されたか」に向いてしまうもので、最も多くの票を集めたのは、有原航平投手(早稲田大)の交渉権を得た日本ハムで2万8804票(40.2%)と断トツのトップ。
大学ナンバー1右腕との評価が高い有原を巡っては、阪神、広島、DeNA、日本ハムと4球団が競合。抽選の結果、日本ハムが引き当てた。
広陵高時代からプロ注目の投手だった有原は、最速156キロの速球投手。今春のリーグ戦まで、大学通算18勝(11敗)を挙げている。今秋のリーグ戦は右ヒジの違和感で登板機会が少ないが、その評価に揺るぎはなかった。
昨年のドラフトで3球団競合の末、広島に入団した大瀬良大地投手は、1年目から2ケタ勝利(10勝8敗)をマークした。有原も期待にたがわぬ活躍をしてほしいものだ。
2番目に票が多かったのは、意外にも巨人で7459票(10.9%)。巨人は12球団最少のわずか4人(他に育成で4人指名)しか指名しなかったが、高校通算73本塁打のスラッガー・岡本和真内野手(智弁学園高)を1本釣りに成功。
さらに、2位で最速147キロ左腕の戸根千明投手(日本大)、3位で最速153キロの高木勇人投手(三菱重工名古屋)、4位で今春の東都リーグで4勝を挙げた田中大輝投手(国学院大)と、即戦力候補の投手3人を指名できたことがファンの評価につながったようだ。
ヤクルトとの競合の末、高校ナンバー1投手の呼び声が高い安楽智大(済美高)の交渉権を得た楽天が3番目の得票で7172票(10.4%)。楽天は昨年も、5球団競合の結果、松井裕樹投手を引き当てており、日本ハムとともに“くじ運”の強い球団だ。その松井は今季、4勝(8敗)に終わったが、2人とも急がず大きく育ててほしいものだ。
4位は大幅に票が減って、中日で4962票(7.2%)。28年ぶりに2年連続Bクラスの屈辱にまみれた中日は、名より実を取った。1位指名の野村亮介投手(三菱日立パワーシステムズ横浜)を始め、即戦力候補の大学生、社会人9人を指名した(育成で4人指名)。
以下、5位=ソフトバンク=3663票(5.3%)、6位=阪神=3070票(4.5%)、7位=ロッテ=3054票(4.5%)、8位=DeNA=2976票(4.3%)、9位=広島=2822票(4.1%)、10位=西武=2032票(3.0%)、11位=オリックス=1718票(2.5%)、12位=ヤクルト=888票(1.3%)の順となった。
寄せられた意見を見ると、有原の他にも、横浜高の超高校級の浅間大基外野手、高濱祐仁内野手の交渉権を獲得するなど、バランスの取れた指名ができた日本ハムを評価する向きが多かった。
今ドラフトで指名されて、プロ入りする選手たちが、来季いかなる活躍を見せてくれるか、今から楽しみである。
(リアルライブ編集部)