逮捕容疑は、昨年11月8日〜今年2月4日頃、大阪府守口市の男性(32)と、神戸市の女性(43)に対し、計7万円を貸し付けて、法定金利の上限の約24〜60倍の利息を受け取るなどした疑い。
利息制限法における上限金利は、元本10万円未満が年20%、10万円以上100万円未満が年18%、100万円以上が年15%と定められている。
同課によると、調べに対し、男は「金を貸したのは間違いないが、利息として金を受け取っていない」と容疑を否認しているという。
男はインターネット掲示板に、「ブラック対応の個人融資」などと書き込んで客を募集。メールアドレスや携帯電話番号などを書き込み、「杉浦」と名乗って客とやりとりしていたという。
県警では30人以上に、1000万以上を貸し付け、法定金利の14〜60倍の利息を受け取ったとみて調べている。
金を借りた被害者の1人が今年1月に、県警に相談し発覚。4月に家宅捜索した際には、兵庫、大阪、滋賀各府県の16人分の借用証書が見つかった。なかには、友人同士の貸し借りと見せかけていた証書もあったという。
顧客から金を預かる立場のゆうちょ銀行員が、法定金利をはるかに超える違法な金貸しを、副業で営業していたなど、しゃれにもならない。
(蔵元英二)