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「カード現金化」商法で違法金利で貸し付けた金融業者を摘発

 警視庁生活経済課は9月20日までに、クレジットカードで販売した商品を買い戻して「現金化」する手口で、違法金利で融資をしたとして、出資法違反(高金利違反の脱法行為)容疑で、貸金会社「朋友エンタープライズ」(東京都渋谷区)の元社長の男(60=東京都目黒区八雲)と、従業員の男女計10人を逮捕した。

 逮捕容疑は12年2〜11月、同社が実質的に経営する天然石販売サイトで、千葉県の60代の女性ら6人が購入した石を買い戻したように装い、現金計約690万円を、出資法で定める金利の上限(1日あたり0.3%)の1.6〜5.4倍の高金利で貸し付け、利息計約110万円を受け取った疑い。

 逮捕された10人のうち、元社長の男を含む9人は、「商品の買い取りをしただけ」などと供述し、容疑を否認している。

 同課によると、元社長の男らは、原価45円程度の天然石を数十万円で販売。客にクレジットカードで購入させ、決済した金額の85%程度の現金を客に渡していた。販売価格は融資額に応じて、変動させていた。

 元社長の男らは10年4月から12年11月の間、こうした方法で、多重債務に苦しむ全国の顧客75人に、法定金利の9〜29倍の高金利で金を貸し付け、約1500万円の利益を上げたとみられる。

 実際には客に購入した石は渡されず、帳簿上も売買の形跡がないことから、同課は当初から融資目的で天然石販売の通販サイトを運営していたとみている。
(蔵元英二)

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