事件に対して、ネットユーザーからは「脅迫してまで会おうとするなんて、情けない」「せっかく消防士にまでなったのに、馬鹿だ」といった、男に対する非難の声が上がっていた。中には「性行為の動画をばらまくっていうことは、リベンジポルノ?」「ちょっと前にもリベンジポルノをしようとした大学生がいなかったっけ?」といった指摘も見られた。
1日に、出会い系アプリで知り合った男女間での強要の疑いで、埼玉県和光市南の私立大4年・22歳の男が逮捕されている。この事件でも被害者は女子高校生・15歳で、加害者が被害者のみだらな画像を第三者に送ると脅すといったものであり、今回の事件と類似点が多い。みだらな画像をネットに公開するという、いわゆるリベンジポルノを使った脅迫の被害は珍しくないのだろうか。実際に、SNSで知り合った男性から脅迫を受けたという女性から話を聞いた。
「最初はすごく優しい人だったんです。それに、相手のプロフィールの画像や、送ってくる自撮りがイケメンで。テレセ(テレフォンセックス)に誘われた時も、つい応じてしまいました。そこから、『エロい写メを送ってこないともう返事をしない』といったことを言われるようになり、やり取りを続けたかった私は、自分の下着姿の画像を送ってしまって⋯⋯。送った途端に、相手の態度が急変しました。『この画像、ネットに公開したらどうなるかな?俺の言うことなら、なんでも聞けるよな?』って。恐怖を感じて、すぐにSNSを退会して、ブロックしました。それからは幸い、相手からは何も連絡が来ていませんが、自分の軽率な行動を反省しています」
脅迫や強要、リベンジポルノといった行為は犯罪であり、加害者に全面的に非があることは間違いない。ただ、被害を受けないためには、たとえ深い関係だとしても、みだらな画像を送らない・撮らせないことも、時には必要となってくるだろう。
文/大久保 舞