ドッキリ番組といえば、フジテレビの十八番。1976年にスタートした『スターどっきり(秘)報告』は、三波伸介さんや小野ヤスシさん(ともに故人)がMC(キャップ)を務め、デビューして間もないSMAPなども出演。休止・再開を繰り返し、レギュラー&特番で約20年にわたって放送された。同番組は、“寝起き”や“度の超えたドッキリ”、さらには“色仕掛けドッキリ”が特徴的で、若い女性の裸や下着姿も出てきており、PTAから苦情の多かった番組でもある。
特番が一旦終了になった半年後の1997年春には、『スターどっきり大作戦』と改題されレギュラー放送がスタート。KinKi KidsがMCを担当した時期もあった。ジャニーズや人気タレントが出演する番組とあって、人気を博していたシリーズなのだ。
それから定期的に特番で放送されることはあったが、レギュラー放送は約20年ぶり。「時代錯誤」の声が多かったものの、蓋を開けてみれば、二桁発進。MCを務めた東野幸治は、『めちゃ×2イケてるッ! 』の後番組『世界!極タウンに住んでみる』をわずか4か月で終わらせた経緯もあることから、ホッと胸をなでおろしていることだろう。
「ゲストは、ガチャピン&ムックやISSA(DA PUMP)などをピックアップしたものの、特に視聴者の目を引くキャストではありませんでした。それでも、二桁を取ったということは、“芸能人が考えた”というフォーマットとしての面白さ、比較されがちな『モニタリング』(TBS)とは一線を画した作り、2時間特番にしたことなど、様々な要因が考えられます。やはり、“ドッキリ”といえば“フジテレビ”という歴史をうまく受け継いだことが大きいのではないでしょうか」(エンタメライター)
バラエティーはドラマと違って、話数が決まっているわけではない。どこまで長寿番組にできるかがカギを握る。“土8”の枠を数か月で終わらせてしまった手前、せめて“1年は続いてほしい”というのが、フジテレビの本音ではないだろうか。