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悩めるリーダー職にまず必要なのは、“We プラス 未来形” 無意識に嫌われる話をしている?

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 「上司になんかなりたくない!出世なんかしたくない!」との思いが、ゆとり世代のみならず、あらゆる世代の、現代サラリーマンたちの実情だという。

 責任を負わされ、それに見合う給料がもらえるかは微妙。“三大ハラスメント“のパワハラ、セクハラ、モラハラだけではなく、マタニティハラスメントやアルコールハラスメントなど、一説によると40種類近くあると言われているハラスメントへの対処まで要求されるリーダー職。敬遠したくなる気持ちが分かる読者も少なくないのではないか。

 しかし職場にリーダーは絶対に必要な存在だ。部下と一緒に業績を上げることができれば、自らのやりがいもアップする。給料も上がり、さらに上のポジションを目指すことができ、ヘッドハンティングでステップアップも可能…と、ポジティブな面も多くある。

 これを受けて最近企業では、すでに上司になっている人、あるいはリーダー候補になるのに抵抗がある人に向けた“スーパーバイザー研修“が盛んに行われているという。中でも、多くのリーダー・リーダー候補が感銘を受けるのが“好かれるリーダー”になるコツだそうだ。

 上司や先輩から「俺の若い頃は〜」といった自慢話や武勇伝を聞くことも多いだろう。実際のところ、この類の話を楽しく聞ける人は、多くはない。自分が若いときに聞いて、つまらないと感じた話をついつい部下にしてしまうのが大方の人間だ。しかしリーダーたるもの、自分の過去の武勇伝のような“I プラス 過去形“の話をしていいのは、自分の「失敗談」だけと覚えておこう。

 これを踏まえて、リーダーが話すべきことは“We プラス 未来形(もしくは進行形)“が基本と言われている。“We プラス 未来形”とは、主語をリーダーの“私“ではなく、組織のみんなに当事者意識を持たせる意味で“私たち“から話を始めるようにする話法だ。過去の事象よりも、これから起こる事象に意識を向けさせるために、未来形や進行形の話をするよう心がけるのだ。

 この一番の成功例は、オバマ元米大統領の有名なキャッチフレーズ“Yes, we can!“である。民衆の心を引き寄せる魔法の言葉が、オバマ氏が黒人初の大統領にまで上り詰めた秘訣とも言われている。

 “好かれる“ことは、“頼られる“リーダーになることの第一歩。部下の相談相手になれないリーダーは、問題解決の糸口すら見つけられない。部下が自発的に相談してくれるようなコミュニケーションが大切だ。また、相談された際に「相談してくれてありがとう」の一言を添えるのが、部下と円滑な関係を結ぶことに効果的だと言われている。

 好かれるリーダーになるためには、ここで挙げた“We プラス 未来形”を実践しなくてはならない。「言うは易く行うは難し」と思うかもしれない。しかし、行動しなければ組織も自分も変わらない。まずは第一歩として、自分のリーダーシップについて考えるところから始めてはどうだろうか。

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