同賞を受賞した阿部2軍監督はこの日、副賞50万円などを贈呈され終始ご機嫌。同社社長からは、同社の計測器で28歳の体内年齢を記録したことが発表され、阿部2軍監督は「瑞々しい体だと言ってもらえましたけど、ほぼ半分以上は焼酎の水割りだろうなって。体内年齢は28歳という計測で、やめなければよかったなって」と苦笑い。「来年から二軍監督。選手はもちろん、自分もタニタの体重計に乗って選手も自分も体重コントロールしていきたい」と意気込んだ。
質問コーナーでは「捕手だけになんでもキャッチします」と前向きな姿勢で臨み、個人事業主としての働き方について問われると、「個人事業主ですけど、僕たちはチームが勝つためにとか意識したほうが成績も出た。個人事業主は自分だけいいやと思えばいいのかもしれませんが、それでは僕は成績が出なかった」と持論を展開。
指導者としての意気込みを問われると、「現役で素晴らしかったからといっていい指導者になるかはわからない。指導者としてスタートして間もないけど、指導者は説得力も必要。2軍コーチは1軍でバリバリだった人ばかり。言い方は悪いけど選手の立場からしたら、(実績のない相手だと)お前に言われたくないよって思う時もあるんです。そういう意味では今の2軍コーチはみんな説得力のあるメンバーです」と答えた。
また、指導者になって選手の能力を引き出す方法を問われると、「強制させるのが必要な時もあります、まずは今のゆとり世代の子を自分がどう理解してやっていくかというのに加え、それを見て、昭和(のやり方)を出していこうかなと思っています。まずは知らない子が多いので、この子はどういう性格かを把握して、いいところを伸ばしてあげたいなって」とコメント。
最後に、今年の漢字一文字を問われると、「再」と書き、「野球人として、自分の人生を再スタートするので」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)