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巨人、今オフもFA補強が必須? 原監督だけじゃない、チームを長年悩ませる“弱点”とは

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 巨人秋季キャンプで高速設定されたバッティングマシンが話題になっている。打撃マシンのアームが振れた次の瞬間、ボールはホームベースを通過。バッターは唖然とした表情を浮かべるだけ。バットスイングをコンバクトにして対応しようとしても、ファールチップが精一杯…。岡本和真(23)が「200キロくらい出ていました」とこぼしていた。

 200キロは大げさだが、150キロ台後半に設定されていたのは間違いない。

 「日本シリーズでソフトバンクの千賀にキリキリ舞いさせられた後ですからね。原辰徳監督(61)も速球対策の必要性を口にしていました」(スポーツ紙記者)

 練習の目的は明白だが、こんな証言も聞かれた。

 「あまり、成果はなかったはずだが…」(ベテラン記者)

 14年秋季キャンプ、15年春季キャンプでも、高速マシンでの打撃練習が行われていた。近年の巨人のチーム打撃成績は、以下の通り。

※ ※
 2019年 2割5分7厘(リーグ2位)
 2018年 2割5分7厘( 同 4位)
 2017年 2割4分9厘( 同 3位)
 2016年 2割5分1厘( 同 3位)
 2015年 2割4分3厘( 同 6位)
 2014年 2割5分7厘( 同 5位)
※ ※

 高速マシンを使った15年は、確かにその成果は見られなかった。データ上では、巨人は打撃のチームではない。昨年オフに丸佳浩を獲り、今オフも千葉ロッテ・鈴木大地の獲得に乗り出したのも分からない話ではない。

 「投手力で勝ってきたチームなのかもしれません。今季、エース・菅野が不振で、その穴を埋めたのが山口俊。高橋など何人かの若手も出てきましたが、シーズンを通して一軍には定着できませんでした。先発、リリーフともにコマ不足なのでこちらも外部補強するようです」(プロ野球解説者)

 補強は悪いことではないが、今オフ、鈴木や楽天・美馬のFA獲得に乗り出しても大きな非難が出ないのは、「またか!?」というファンの諦めもあるだろう。「19年シーズン、原監督は若手にもチャンスを与えていた」(前出・同)と好意的な声も聞かれたが、自前で戦力を育てていく環境を早く整えなければならない。

 「ドラフトですよ。巨人はここ数年、1位選手の指名が重複し、抽選になると、ハズレばかり。原監督のクジ運はトータルで1勝8敗、前任の高橋監督も当たりクジを引けませんでした」(球界関係者)

 1位指名は、将来のチームの看板選手になってほしいと期待されている。その視点で考えると、引退した阿部慎之助のほか、坂本勇人、小林誠司、岡本和真など過去の1位選手は、チームを牽引するまでになった。だが、ドラフトは1位選手が全てではない。育成枠から一軍戦力に育った選手もいる。巨人は育成もしっかりやっているほうだ。しかし、ハズレ1位は「2、3位指名の評価」とも言われている。外部補強を続ける理由は、ドラフトのクジ運の悪さにもあるようだ。

(スポーツライター・飯山満)

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