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書評「なぜ隣の奥さんはラブホテルファンドでバーキンが買えたのか?」嶋野宏見著、幻冬舎メディアコンサルティング

 給料アップが期待できない社会情勢でサイドビジネスに注目が集まるが、著者が薦めるのは「ラブホテルファンド」。何だか怪しさ満点の金融商品だが、ラブホはそんなイメージの悪さから新規参入者がほとんどいない超高利益率ビジネスだと解説する。

 日本の大手企業の平均営業利益率が4〜5%なのに対し、ラブホ業界の利益率は20%以上。一等地に建築する必要も、巨大な宴会場も設ける必要のないラブホは競合相手の高級シティーホテルの50分の1の資金で開業できる。そして、「休憩」という独自システムにより回転率もはるかに高いのだとか。

 ラブホのみならず日本経済がこれほどまでに冷え込んでいるワケが的確に指摘されている。その上で著者がいう「金はなくともHはやめない」の言葉には大きな説得力を感じる。(税別1200円)

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